1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07672328
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
芳賀 信 東京理科大学, 薬学部, 助教授 (70110666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正弘 東京理科大学, 薬学部, 教授 (20012669)
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Keywords | グルコースセンサー / グルコースオキシダーゼ / 逆イオントフォレシス / 人工膵島 / グルコース / 経皮吸収型 |
Research Abstract |
平成7年度は、1.経皮型グルコースセンサーの作製の中、(1)グルコースオキシダーゼ(GOD)固定化電極の作製 (2)GOD固定化電極(グルコースセンサー,GS)によるグルコースの定量 (3)GSによる逆イオントフォレシス(RIP)時のグルコースの定量(in vitro)実験を行った。 (1)従来報告されているGODの固定化方法のうち、本研究に最適と考えられた2方法、即ちo-phenylenediamineの電解重合法、及びイオン交換樹脂であるNafionによる包括法を選択し、直径1mmの白金電極上にGODを固定化した。これらのGSは、GODとグルコースとの反応により生成する過酸化水素を電気化学的に検出定量する。 (2)作製したGSのグルコース濃度に対する出力電流を比べると、Nafion法のGSの方が約30mMまで直線性を示し、応答時間はやや劣るものの、検出限界、経日変化、繰り返し使用性などの点でo-phenylenediamine法より優れていた。 (3)ヌードマウス摘出皮膚膜を挟んだ縦型拡散セルの真皮側セル中に,既知濃度のグルコースを含む等張緩衝液を入れ、皮膚膜上にIP用電極(AgCl/AgCl)のカソード側にGSを組み込んだマイクロデバイスを置き、0.4mAの直流定電流を印加してRIPを行った。RIP後にGSを作動させてグルコースを検出した。この結果、RIPの前に30分交代のスイッチング方式IP(作用極にanodicおよびcathodic電流を交互に印加する方式)を行った場合に、グルコース濃度に対応したGS出力が得られた。以上により、マイクロデバイス中にGSを組み込んだシステムを用いて、摘出皮膚膜を通してグルコースをRIPにより測定することが可能であることが判った。初年度に行う予定であった、(3)のin vivo実験およびelectroporationとの併用は検討できなかったので、平成8年度に実施することとした。
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