1996 Fiscal Year Annual Research Report
客観的評価法を用いたGeneral Pediatrics研修システムの確立
Project/Area Number |
07672446
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
牛島 高介 久留米大学, 医学部, 助手 (00213413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 一郎 久留米大学, 医学部, 助教授 (20182751)
阪田 保隆 久留米大学, 医学部, 講師 (50183364)
伊藤 雄平 久留米大学, 医学部, 助教授 (90203182)
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Keywords | 卒後教育 / 研修医 / 研修システム / 外来小児科学 |
Research Abstract |
卒後研修での外来小児科学教育(研修内容、システム等)の現状把握の一つとして、第一線小児科医(日本外来小児科学研究会会員)を対象に、外来小児科を実践するうえで必要と考えられる事項の自信、卒後研修での必要性等に関するアンケート調査を実施した。その結果では、年令、開業年数等により意見は各々違うが、卒後研修のプログラムに組み入れたがいいとする項目としては上位(各5つまでを上げる)より、神経学的発達の評価、蘇生法の実際、乳幼児健診、事故・救急での初診時の危急度判断、育児相談・栄養相談などの成育支援であった。また自信のない項目は上位より、基本的な統計処理法、思春期医学・性教育、障害児施設などでの障害児のケア、コンピューター操作、外来死・DOA・小児虐待の対応の仕方であった。 昨年度実施した大学小児科医へのアンケート、今年度実施した第一線小児科医へのアンケート、他施設のカリキュラム、意見等を参考に研修カリキュラム(外来総合小児科学の比重の高い研修カリキュラム)の再検討、一部改定を行った。研修医に対し、新卒後研修カリキュラム、システムによるパイロット研修を行い、施行上の評価、検討を行った。施行して判明した問題点は、技術・知識面に関する面よりも、患者接遇法(医療態度教育)、コメディカルへの接し方(コミュニケーション)、問題解決へのプロセス方法等の研修医の修得方法(修得度)、研修医への教育方法に関する事項であった。また実際に研修開始し、研修医が施設、カリキュラムに慣れ、システムにのっていくまでの時間(研修開始準備期間)を十分にとる必要があることが判明した。来年度は、上記を参考にさらに改訂を行い、研修を実施する予定。研修教育資料に関しては、書籍よりも新しい世代に受け入れやすく、インパクトの強い、ビデオ、CD-ROM等を中心に行った。今後も継続的な収集を行っていく。
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