1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07672447
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Junior College |
Principal Investigator |
加藤 博史 京都文教短期大学, 家政学科, 助教授 (50185865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家森 幸男 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (80025600)
生駒 孝彰 京都文教短期大学, 児童教育, 教授 (00105222)
森 忠三 京都文教短期大学, 児童教育, 教授 (10025562)
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Keywords | 死の質の指標 / QOL / インフォームド・コンセント / ホスピス / 終末期の患者 |
Research Abstract |
(1)平成7年度に予定した研究計画は順調に進行している。 (イ)アメリカを中心として、Quality of Life,Quality of Death等の論文やindexを収集した。また、アリゾナ州のサン・シチ-で行われた「ホスピス・ボランティア・サービス」の研修会に参加し、日米の死に対する考えの相違について話し合った。さらに、日米の宗教会における高齢者や終末期の患者への対応を調査中でありこれらの成果を京都文教短期大学研究紀要第34集に「アメリカのQOL、QODをめぐって」と題して発表を行っている。これらをもとにして終末期の患者を念頭にした19の質問からなるQuality of Deathのindexを作った。 (ロ)最も望ましい臨終を迎える条件に関して、予備的に意識調査を行い、(1)世代間での違い(2)男女間での違い(3)看病体験の有無による違い(4)みとり体験の有無による違いなどについての回答の整理を行った。これらの成果を京都文教短期大学研究紀要第34集に「わが国における“死の質"の指標の構築に関する研究その2-QOD指標についての仮説-」と題して発表を行っている。 (ハ)日本の医学部・医科大学における医学概論の実施状況の調査を1988年度と1994年度に行った。医学概論実施率は、第1回調査では86%、第2回調査では89%である。講義時間数の合計は、21〜30時間が最も多く認められている。医学概論の講義のテーマは、『死について』『患者とのふれあい』『生について』『臓器移植』『医学史』『体験学習』がとりあげられている。これらの成果は題27回日本医学教育学会総会(1995年7月20日)に発表し、医学教育に投稿中である。 (ニ)現在インフォームド・コンセントが重要な課題となっている。産経新聞ワシントン支局長の古森義久氏が中央公論に13回に渡り、この問題を取り上げている。これらに対する医師の役割を検討した。これらの成果を京都文教短期大学研究紀要第34集に「インフォームド・コンセトと医師の役割-大学病院で母はなぜ死んだかを読んで-」と題して発表を行っている。
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[Publications] 生駒孝彰: "アメリカのQOL、QODをめぐって" 京都文教短期大学研究紀要. 34. 170-177 (1995)
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[Publications] 加藤博史: "わが国における“死の質"の指標の構築に関する研究その2-QOD指標についての仮説-" 京都文教短期大学研究紀要. 34. 160-169 (1995)
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[Publications] 森忠三: "インフォームド・コンセトと医師の役割-大学病院で母はなぜ死んだかを読んで-" 京都文教短期大学研究紀要. 34. 151-159 (1995)