1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07672447
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Junior College |
Principal Investigator |
加藤 博史 京都文教短期大学, 家政学科, 助教授 (50185865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家森 幸男 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (80025600)
生駒 孝彰 京都文教大学, 人間学部, 教授 (00105222)
森 忠三 京都文教短期大学, 児童教育, 教授 (10025562)
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Keywords | 死の質の指標 / QOD / インフォームド・コンセント / ホスピス / 宗教 |
Research Abstract |
平成8年度に予定した研究計画は順調に進行している。 1死は死に行く者と、それを看取る者との共同の営みである。「みとり・みとられ」に関するアンケート調査を行った。この調査の目的は、看取る者の視点と体験からより良きみとられを支える条件や方法を明確にする点にある。調査対象者は、市民90名、僧侶26名、高齢者84名、介護家族17名、葬送と死を考える市民の会員54名、福祉センターの学生34名の計305名である。この成果は「わが国のおける死の質の指標の構築に関する研究その3-専門ソーシャルワーカーの必要性と課題」と題して京都文教短期大学研究紀要第35集に発表を行なっている。 2京都文教短期大学の総合教養科目の中で、インフォームド・コンセントの講義を行ない、癌の告知率に関する国際比較のデーターを学生に提示し、小論文を提出させた。この論文の後で、日本の癌告知率をたかんめるために大切な要因を(1)患者側の要因の順位(2)医療従事者側の要因の順位(3)医療制度側の要因の順位に分けて学生35名を対象にアンケート調査を行った。この成果は「インフォームド・コンセントの講義と学生の反応」と題して京都文教短期大学研究紀要第35集に発表を行なっている。 3自分が軽症の癌に罹った場合と、重症の癌に罹った場合を想定して、インフォームド・コンセントをどのようにして欲しいかという問を、宗教との関連性において調査を行なった。キリスト教の牧師35名、仏教の僧侶30名、一般市民113名の計178名である。この成果は「インフォームド・コンセントと宗教」と題して京都文教短期大学研究紀要第35集に発表を行なっている。
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[Publications] 生駒孝彰: "「インフォームド・コンセントと宗教」" 京都文教短期大学研究紀要第35集. 35. 12-18 (1996)
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[Publications] 加藤博史: "「わが国における“死の質"の指標の構築に関する研究その3-専門ソーシャルワーカーの必要性と課題-」" 京都文教短期大学研究紀要第35集. 35. 25-37 (1996)
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[Publications] 森忠三: "「インフォームド・コンセントの講義と学生の反応」" 京都文教短期大学研究紀要第35集. 35. 187-192 (1996)
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[Publications] 森忠三: "「日本の医学・医科大学における医学概論の実施状況-1988年度と1994年度のアンケート調査-」" 医学教育. 27・3. 155-159 (1996)
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[Publications] 森忠三: "「心疾患のインフォームド・コンセント」" 小児疾患のインフォームド・コンセント阿部敏明等編, 177-200 (1996)