• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

バンコマイシン耐性腸球菌の遺伝学的・疫学的解析

Research Project

Project/Area Number 07672492
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

山根 誠久  琉球大学, 医学部, 教授 (80125682)

Keywordsバンコマイシン耐性腸球菌 / 耐性スクリーニング培地 / VanA耐性 / VanB耐性 / プラスミド解析 / パルス・フィールド電気泳動
Research Abstract

平成7年度からの継続した研究実績として,バンコマイシン耐性腸球菌(VRE;vancomycin-resistant enterococci)の,正確で,簡便な検出方法としてvancomcyin8μg/ml濃度を含有するMueller-Hinton寒天培地でのagar screening法が提案された。その成績に基づいて,平成8年度についても各種の臨床材料より分離;同定された腸球菌を対象にVREのスクリーニングを行っている。しかしながら平成9年3月現在,既に3,000株を越える菌株を試験したが,vancomycin耐性が伝達可能なVanA型,あるいはVanB型のVREは1株も確認されていない。
平成8年度には,agar screening法に加え,最近わが国にも導入されたEtestのVRE検出精度を解析した。この方法はディスク拡散法から最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration;MIC)を測定するものであり,agar screening法と同等の感度と特異度をもち,検査室でのVRE検出に有効な試験方法であることが確認された。
現在のところ,わが国ではVanA型,VanB型のVREの拡がりは観察されていない。しかし極めて近い将来の出現が危惧されることから,その疫学的解析に有効と考えられるいくつかの分子疫学的解析方法の基礎的検討を行った。米国ワシントン大学より分与されたVRE菌株を用い,菌体に含まれるプラスミドを制限酵素処理の後,ゲル電気泳動するプラスミド解析の技術的方法を確立した。また,菌体DNAの解析を目的に,制限酵素切断パターンをパルス・フィールド・ゲル電気泳動から分析する技術を検討し,その技術的方法を確立した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山根 誠久: "バンコマイシン耐性腸球菌検出のための各種薬剤感受性試験の検討" 臨床病理. 45(印刷中). (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi