1995 Fiscal Year Annual Research Report
血清中HIV-RNAの定量的PCR検出と病態進展予測および治療効果判定
Project/Area Number |
07672494
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
森田 全 静岡県立大学, 生活健康科学研究所, 教授 (40046264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 博敬 静岡県立大学, 生活健康科学研究科, 助手 (30254262)
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Keywords | 血友病患者 / 血清中HIV-RNA量 / competitive-PCR法 / 病態進展予測 / 治療開始時期 / 治療効果判定 / 薬剤変更時期決定 / 長期未発症例 |
Research Abstract |
静岡県立こども病院血友病包括外来に通院中のHIV抗体陽性の血友病患者21名と非血友病患者3名の保存血清よりHIV-RNAを抽出し、competitive-PCR法によりウイルスRNAを定量した。この内8症例についてはウイルスRNA量を経時的に追跡し、病態進展および治療効果との関連性について検討した。病期はAC(無症候キャリアー)10名、ARC(エイズ関連症候群)12名、AIDS2名 血清1ml中のウイルスRNA量は、ACでは378(30〜1,6060コピー、ARCでは2,890(140〜15,880)コピー、AIDS2症例では940と4,520コピーと病期が進むに従いウイルスRNA量が増加する傾向を認めた。しかし、AIDSでも症状がなく、薬剤の効果が認められる症例ではRNA量は低いことが明らかになった。また、AZTとddCの併用症例においてRNA量の減少が著しいことが確認された。 ウイルスRNA量を経時的に追跡し、臨床症状および他の臨床HIVマーカー(ウイルス量、CD4細胞数、CD4/CD8比、p24抗原量、IgG値、IgA値、β2-ミクログロブリン量)と比較した結果、血清中のHIV-RNA量の測定は、予後判定、治療開始時期、抗レトロウイルス剤変更時期の決定に必須であり、臨床症状、CD4細胞数、IgA値等と共に総合的に判断するのが望ましいことを明らかにした。 長期未発症と考えられる2症例については、過去12年間以上にわたって血清中HIV-RNA量はcompetitive-PCR法による検出限界以下の50コピー/100μ1以下を維持していることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.Morita,H.Naitou,Y.Horikoshi,K.Amano,J.Mimaya: "The amount of HIV-1 RNA in sera from HIV-infected hemophiliacs and their clinical courses" AIDS Res.Newslett.-Proceeding of the 8th Congress of the Japanese Society for AIDS Research-. 124 (1995)
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[Publications] 内藤博敬,森田全: "Conpetive-PCR法によるHIV-RNAの定量的検出と病態進展予測および治療効果判定指標としての応用" 日本細菌学雑誌. 50. 229 (1995)