1995 Fiscal Year Annual Research Report
終末期患者のQOLと貴族のGrief workに関するサポートシステムの構築
Project/Area Number |
07672528
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
柿川 房子 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (90264168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水主 いづみ 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60274601)
石垣 恭子 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (20253619)
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Keywords | がんの告知 / 終末期患者のケア / 遺族の調査 / 医療者の意識調査 / 終末期の認識 / QOL / Griet work |
Research Abstract |
1.遺族の調査については済生会唐津病院における平成3〜5年度に死亡した患者の遺族116名[67名の回答、回収率57.8%、男子44名(65.7%)、女子21(31.3%)、不明2]に対して実施した。平均年齢は57.6+11.1歳)である。 1)自分自身が末期状態であると診断された場合は本当の病名を知られて欲しい36名(53.7%)。知らせないで欲しい22名(32.8%)である。 2)家族が末期状態と診断されたら知らせる13名(19.4%)、知らせない45名(67.2%)である。 3)死亡した患者のがんの病名の認知の有無については、告知しなかったが自分で感じていた22名(31.8%)、がんと知っていたが12名(17.9%)合計49.7%が知っており、知らなかったが30名(44.8%)である。 2.副調査として医療者の意識調査も同時期に実施した結果(医師68名、看護婦565名)告知希望は自分の場合、医師が79.4%、看護婦が67.4%、両親に対しては医師は20.6%、看護婦10.4%、さらに医師は患者に対して23.6%が告知の方向で対処している。 死亡していった患者のがんの病名や終末期認識の現状に対し、遺族の認識、ケア提供者である医療者の認識に多少の違いがあるのは理解できる。しかし末期状態であることのある程度の認識は持っていたいという方向性は現実の具体的なケアのプロセスに反映させる必要がある。 3.佐賀医科大学病院の遺族の調査は、調査用紙に患者が死亡するまでの1ケ月間の家族の看護状況における情緒的な支援、Coping(積極的、逃避的)等の内容を検討し、加えたこともあって現在回収中である。調査結果をもとに問題を抽出して後、一部は続けて面接調査まで実施して終末期患者のQOL,遺族のGreif Workを解析し最終的にサポートシステムを構築する。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 水主いづみ,柿川房子,石垣恭子: "ターミナルケアに対する看護婦の意識" 第10回日本がん看護学会口演集. (2月発表). 98 (1996)
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[Publications] Fusako Kakikawa,Izumi Suishu,Kyoko Ishigaki: "A Survey of Nadses′opinions in Regard to Terminal Care" 9th International Conference on Camcer Narsing (BRIGHION). (8月発表決定). (1996)