1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07672529
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
豊澤 英子 大分医科大学, 医学部, 助教授 (40253801)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 重行 大分医科大学, 医学部, 教授 (10033341)
小手川 喜美子 大分医科大学, 医学部, 助手 (20244171)
|
Keywords | 老年者 / 服薬コンプライアンス / 薬物治療 / 副作用 / 患者医師関係 / 保健行動 / ノンコンプライアンス / 看護介入 |
Research Abstract |
老年者の服薬complianceに関与する要因を明らかにすることを目的として、大分医科大学附属病院の内科外来に通院中で長期薬物治療を受けている成人および老人患者の内、研究の目的と方法について説明し同意の得られた患者を対象として、面接調査および心理特性testを実施した。 complianceの測定指標としては、患者の2週間の服薬状況を把握するためのVisual Analog Scale法、受診前日と前々日の服薬状況についての詳細な聞き取り、および残薬量の測定法を用いた。 その結果、medication complianceに影響を及ぼすものとして、患者による治療効果の評価(薬の服用による健康状態の変化、病気の回復、生活の改善)、副作用の経験、患者-医師関係などの要因が示唆されたが、患者の認識、保健行動、人間関係の視点よりさらに分析をすすめている。 また、これまでのデータを参考に、看護診断にもとづいたassessment sheetsを作成し、poor complianceと判断された患者への看護介入を継続中である。看護介入によるアプローチの結果により、さらに老年者の実態が明らかにできると思われる。 平成8年度においては、poor complianceを示した患者への看護介入を引き続き実施する。受診毎に面接し、健康状態の把握と服薬状況の確認を行う。臨床症状および所見の変化については診療録より把握する。患者毎のCase Studyを行い、服薬行動に影響している要因を分析するとともに、看護介入の有効性と限界を明らかにする。
|