1996 Fiscal Year Annual Research Report
手術後患者を対象とする臨床看護実習でのコンピュータによるCAI学習の効果
Project/Area Number |
07672541
|
Research Institution | UNIVERSITY OF SHIZUOKA |
Principal Investigator |
竹内 登美子 順天堂医療短期大学, 看護学科, 助教授 (40248860)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東原 義訓 信州大学, 教育学部, 助教授 (90143172)
若佐 柳子 順天堂医療短期大学, 看護学科, 助手 (50258977)
|
Keywords | CAI / マルチメディア / 術後看護 / 臨床看護実習 / 呼吸器合併症 / 呼吸音 / 学習効果 |
Research Abstract |
本研究の目的は以下の2つである。 (1)全身麻酔で手術を受けた患者をHigh care roomで看護する際に必要な援助を、シミュレーション患者を通して考え、対処するようなコースウエアーを作成する。 (2)作成したコースウエアーを携帯コンピュータに組み込み、臨床実習中にも活用して、学習者の認知精神運動領域の学習(実習)が効果的になり、且つ意欲的に実習できるという仮説を検証する。 まず、DOS版のオーサリングからWindows版のオーサリングにコースウエアーを改良した。このことにより、音・写真・解剖図の取り込みに加えて、動画とバーチャルリアリティ(VR)を導入したマルチメディアCAI教材作成が可能となった。 看護学生に対する自己学習教材は30分以内の内容が適切であるという国外の研究報告に基づき、「全身麻酔で手術を受けた患者の呼吸器合併症予防の看護」の教材を、パート1「呼吸音の聴取とアセスメント」、パート2「呼吸器合併症予防の援助」に分けて完成させた。学習者はマウス操作によって、聴診器を自由に移動させることができ、正しい位置に移動することができたときには肺野に応じた呼吸音を聴取することができる。誤った位置に移動させたときには、解剖図が提示され再度挑戦することになる。このように病棟実習時に実際に行うであろう看護を擬似体験しながら、看護技術に必要な知識を復習するデザインとした。5人の学生による予備調査では、85〜95%という高い学習到達度が得られている。 臨床実習で携帯コンピュータによるCAI学習を実施するという研究目的の(2)については、フレームの応答記録や質問紙調査結果を分析し、コースウエアの改良を行ってから実施する予定である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 竹内 登美子: "手術後患者の看護用CAI教材の開発" 日本看護研究学会雑誌. 19. 205- (1996)
-
[Publications] 若佐 柳子: "本校学生の視聴覚教材の利用状況と学習に関する意見調査" 順天堂医療短期大学紀要. 8. (1997)
-
[Publications] 竹内 登美子: "看護教育におけるマルチメディアCAIコース開発の現状と課題" 教育コンピュータ利用全国研究大会論文集. 1. 33-36 (1997)
-
[Publications] 東原 義訓: "CAI実践から教えられた貴重な財産とマルチメディアCAIで拡大する学習" 教育コンピュータ利用全国研究大会論文集. 1. 5-6 (1997)