1996 Fiscal Year Annual Research Report
マタニティ・ブルーズ発症の予知とそのケアシステムの確立
Project/Area Number |
07672543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
長川 トミヱ 山口県立大学, 看護学部, 助教授 (70269702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 英子 名古屋市立大学, 看護短期大学部, 教授 (90080192)
斎藤 ひさ子 山口県立大学, 看護学部, 助教授 (60117116)
田中 満由美 山口県立大学, 看護学部, 講師 (90285445)
山本 智子 山口県立大学, 看護学部, 助手 (70275436)
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Keywords | 唾液中プロスタグランジンD_2 / マタニティ・ブルーズ評価尺度 / 妊婦・褥婦 / EIA法 |
Research Abstract |
産褥期に発現するマタニティ・ブルーズ症状の早期予測を目的に,妊娠期から産褥1か月までの縦断的調査・実験をおこなっている。 前年度の妊婦58名のうち、産褥4日に調査をおこなうことができた40名を対象とした。なお,対照群は非妊婦(女子短期大学生)93名である。 研究方法は,前年度と同様に,自己式質問紙調査と唾液中プロスタグランジンD_2(PGD_2)値の測定を実施した。マタニティ・ブルーズ評価尺度と唾液中PGD_2値との関連を,妊娠中期と産褥4日とにおいて検討し,以下の結果を得た。 1.産後マタニティ・ブルーズ症状を発現したのは44.7%であり,そのうち初産婦は82.4%であった。 2.妊娠中期では,「神経症の強い」群にマタニティ・ブルーズ症状と類似する症状が発現した。 3.産褥4日では,「産後の症状有」群にマタニティ・ブルーズ症状が発現した。 4.唾液中PGD_2値は,非妊婦に比べ妊娠中期・産褥4日ともに有意に高い値を示した。 5.産褥4日では,「産後の症状有」群のPGD_2値で,初産婦が経産婦に比べ有意に高値を示した。 われわれは,唾液中PGD_2値をマタニティ・ブルーズ症状の客観的指標として用いるために,基礎的研究に取り組んでいる。今後は,唾液中PGD_2値測定の信頼性,マタニティ・ブルーズ評価尺度の妥当性の検討をすすめたい。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 長川トミエヱ他: "唾液中プロスタグランジンD_2とマタニティ・ブルーズ発症予測" 母性衛生. 37・2. 200-206 (1996)
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[Publications] 川村恵美、長川トミヱ他: "妊産婦の精神身体症状とプロスタグランジンD_2との関連" 日本母性衛生学会第37回学術集会. 17- (1996)
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[Publications] 長川トミヱ他: "マタニティ・ブルーズ発症予知に関する基礎的研究-Zung抑うつ尺度とPGD_2値との比較-" 名古屋市立大学看護短期大学部紀要. 9. (1997)