1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680011
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山岸 雅子 金沢大学, 教育学部, 助教授 (00239873)
|
Keywords | 住要求 / 住まい方 / 入居者評価 / 地域性 / 高齢者同居 / 接客意識 |
Research Abstract |
金沢市旧市街地と、金沢市郊外の計画的住宅地を調査対象地に選定し、当該地に居住する世帯に対するアンケート調査を行い、その結果を集計した。詳細な解析や両者の比較は現在進行中である。調査概要は以下の通り。(1)金沢市中心部に立地する3LDK中心の民間分譲集合住宅に居住する89世帯(平成7年10月〜11月調査)(2)松任市の計画的一戸建て住宅地である山島台ニュータウンに居住する173世帯(平成7年11月〜12月調査)。 分譲集合住宅居住者に対する調査で、以下のような結果が得られた。(1)現住宅に対する最も不満な点は各居室の規模である。特にLとDに対する不満は大きい。また、6畳未満大洋室の規模に対する不満が高い。(2)増スペース希望を挙げた世帯が最も多いのはLと収納スペースである。接客室としての応接間(洋室)希望は7.1%、座敷(和室)希望は22.4%で、応接間希望はライフステージの高い世帯に多いが、座敷希望はどのライフステージにもほぼ同じ割合でみられる。(3)高齢者と同居する住宅としては、「不向き」と考える世帯が約80%を占めるが、世帯主が60代、70代の世帯では、そう回答する世帯が激減する。(4)現住宅に対して満足と回答した世帯は46%。定住志向は「ずっと+10年以上住みたい」とする者が35%であった。いわゆる転勤族は20%強である。 一戸建て住宅地居住世帯に対する調査では、以下のような結果が得られた。(1)世帯主、妻とも30代が多く、夫婦と子ども2人の4人家族が多いが、集合住宅居住世帯と比較し、三世代世帯の割合が高い。(2)分譲と注文とほぼ半数ずつで、居住年数が5年以下の世帯が大半であるので、間取りや規模に対する不満は少ないが、収納スペースに対しては多少見られる。(3)高齢者との同居については、従来型のべったり同居を理想とするのは20%弱で、近居や隣居を理想とする世帯が合わせて65%である。(4)定住志向は強く85%を占める。
|