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1996 Fiscal Year Annual Research Report

食品添加物(エリソルビン酸)の生体内動態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07680057
Research InstitutionKAWASAKI UNIVERSITY OF MEDICAL WELFARE

Principal Investigator

藤井 俊子  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (70099638)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 緒方 正名  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (70032844)
田口 豊郁  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (30197248)
Keywords食品添加物 / エリソルビン酸 / アスコルビン酸 / キャピラリー電気泳動法 / 生体内動態 / ヒト尿
Research Abstract

エリソルビン酸[以下,ErAと略す]はアスコルビン酸[以下,AsAと略す]の立体異性体で,食品添加物(酸化防止剤など)として広く用いられている.これまでErAは動物実験の成績から安全であるとされているが,我々がヒトにAsAとErAをそれぞれ単独または同時に経口投与して尿中の両者の排泄経過を調べた結果,ヒトにおける両物質の吸収または排泄は相互に影響するものと思われた.この事実を確認するために,本研究では生体試料中に低濃度に存在する場合のErAとAsAの定量法を確立する目的で,現在微量定量の分野で急速に発展しているキャピラリー電気泳動法(HPCE)を用いて,先ず標準溶液とヒト尿についてErAとAsAの同時定量法を調査し,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の成績と比較した.成績は以下の通りである.
(1)AsA,ErAの標準溶液の場合は,HPCEの泳動溶液を50mMドデシル硫酸ナトリウム(SDS)含有の10mMホウ酸緩衝液(pH=11)を用いた場合,AsAとErAのピークはそれぞれ5.7分と6.1分に移行し,両者は良く分離泳動することが認められた.ホウ酸緩衝液の濃度(10,12.5および20mM),pH(9および11),組成(SDS濃度など)について検討した結果,測定誤差は上記の50mM SDS含有10mMホウ酸緩衝液を用いて泳動する場合が最も少なかった.同一試料についてHPCEをHPLCと比べると測定に要する時間は前者が短い反面,再現性は後者が優れていた.
(2)AsAとErAをヒト尿に添加し,メタリン酸溶液で抽出,希釈した試料をHPCE測定した結果,移行時間はクレアチニンが4.9分,AsAが5.2分,ErAが5.6分,尿酸が5.8分となり,AsAとErAはこれらの尿中常在成分とよく分離して泳動することが認められた.添加回収率は,AsAが98%,ErAが88%であった.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 藤井俊子: "フリーゾーンキャピラリー電気泳動法によるアスコルビン酸とイソアスコルビン酸の同時定量" 川崎医療福祉学会誌. 5(1). 169-174 (1995)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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