1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680112
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
生田 香明 大阪大学, 健康体育部, 教授 (70012507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村瀬 智彦 大阪大学, 健康体育部, 助手 (80263333)
板東 隆男 大阪大学, 健康体育部, 講師 (30189732)
日野林 俊彦 大阪大学, 健康体育部, 助教授 (80156611)
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Keywords | 幼児 / 非活動児 / 活動量 / 背筋力 / 直立姿勢 / 生活調査 / 戸外遊び / 室内遊び |
Research Abstract |
大阪府下の某幼稚園の4歳の男児41名全員を対象に、幼稚園における身体活動量を調べるため、歩数計を用いて園児が登園してから降園するまでの歩数を約20日間に亘って計測し、園生活における1時間当りの平均歩数を算出した。その結果、41名の平均歩数は、正規分布すると思われたが、予測に反して2峰性の分布を示し、1490〜1900歩/時の歩数の少ない群(非活動群:27名)と1900〜2350歩/時の歩数の多い群(活動群:14名)の2群に分類され、非活動児が2/3を占めた。この2群について、身長と体重の形態及び背筋力、20m走、立幅跳など8種類の体力・運動能力測定を実施した。その結果、非活動群と活動群の形態には有意な差異が見られなかった。しかし、非活動群は背筋力、20m走、立幅跳において活動群と比べて有意に低い値(いずれもP<0.05)を示した。また、これら2群と20年前の同年齢の幼児の形態と体力・運動能力測定の結果の比較を行った。その結果、身長と体重及び握力と立幅跳は両群とも20年前の幼児と比較して有意(いずれもP<0.01)によくなっているのに対して、非活動群の背筋力のみが有意義に低い値(P<0.01)を示した。そして、活動群の背筋力は20年前の同年齢の幼児の値と差異が認められなかった。これらの結果から、現在の活動児の活動量は、20年前の幼児の平均的な活動量に匹敵することが示唆され、最近の幼児の活動量が低下していることが推察された。この結果は、研究対象幼児の母親に対して行った幼児の生活調査の結果により実証され、現在の幼児は戸外での遊びより室内で遊ぶ時間が多くなっていた。そして、この遊びの変化はピドスコープによる直立姿勢時の足裏の形の撮影によって得られた非活動児に有意に多い(P<0.01)足指接地不良と無関係でないことが示唆された。最近の幼児は戸外で遊ばなくなったため、背筋力と足指の機能低下が起っていると考えられる。
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