1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680122
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
杉浦 崇夫 山口大学, 教養部, 助教授 (80136150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 浩文 山口大学, 教養部, 助教授 (90190793)
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Keywords | 骨格筋線維 / ミオシン重鎖分子種 / 部位差 / 筋線維タイプ |
Research Abstract |
本研究は正常ラットの骨格筋から得た単一筋線維中に異なったミオシン重鎖分子種の混在する筋線維が存在するかどうかまたどの程度存在するかについて生化学的、組織科学的に筋の部位毎に検討することを目的とした。 10週齢の雄ラットヒラメ筋の近位部、腹筋部、遠位部から1341本の単一筋線維を作成し、ミオシン重鎖分子種(MHC)の発現の部位差について検討した。さらに、近位部と遠位部について厚さ10μmの連続横断切片を200枚作成し、myofibrillar actomyosin ATPase染色による組織科学的検討も行った。 その結果、発現するMHCはIやIIaに加えIIdや新生児型のMHCも発現している筋線維が観察され、7種類のパターンが観察された。各部位で2種類以上のMHCが混在する筋線維の比率は、遠位部(27.7±4.5%)、筋腹部(22.4±7.2%)、近位部(19.6±2.7%)であり、遠位部は近位部に比べ有意(P<0.05)に高値であった。また、組織化学的にType IIcと分類された筋線維の染色強度(Optical Density;OD)は各部位とも末梢側の方が高くなる(Type IIc-Type I、Type IIa→Type IIc)筋線維が多く観察されたが、中にはODが低くなる線維も見られた。 ラットヒラメ筋は、発育に伴いType IIa線維比が減少しType I線維比が増加することが知られている。本研究の結果は、発育時に見られるラットヒラメ筋の筋線維タイプの移行は筋全体で一様に起こるものではないことを示唆する。
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