1995 Fiscal Year Annual Research Report
駅伝選手の強力トレーニングが非特殊免疫能に及ぼす影響
Project/Area Number |
07680146
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
伊藤 孝 日本体育大学, 体育学部, 教授 (70060788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊江 隆 国立公衆衛生院, 労働衛生学部, 室長 (40145363)
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Keywords | 駅伝選手 / 夏期合宿 / 好中球 / 活性酸素 / 化学発光 |
Research Abstract |
本実験は、某大学の陸上競技部に所属し、平成7年度の箱根駅伝メンバーとして選抜された選手を対象とした。夏期合宿は、北海道を中心として平成7年7月23日〜8月26日の約1ケ月間行われた。また、合宿期間中の走行距離は、通常の練習の約2倍程度であった。採血は、合宿前、合宿中、合宿後の計3回、早朝空腹時に肘正静脈より行った。好中球の分離は、合宿中に行った採血に関しても実験室まで運搬してから行った。したがって、この際の移動時間による好中球機能の変化を考慮し、事前に採血直後、6時間後さらに12時間後における好中球機能の変化を比較検討した。その結果から、採血後6時間経過してから分離を始めても、被験者間における好中球活性の相互比較が可能なことが確かめられたため、3測定とも6時間後に好中球分離を行うこととした。 測定に関しては、好中球機能の指標として活性酸素産生を微弱光画像解析システム(ルミボックスH-1000、マイクロテック・ニチオン社)を用い、オプソニン化ザイモザンを刺激物質としてルシゲニンおよびルミノール依存性化学発光法にて行った。活性酸素産生能の評価方法は、活性酸素の最大産生量を示す最大発光量(Peak Height)、および異物認識から活性酸素の最大産生量に至るまでの平均時間とされる最大発光時間(Peak Time)を指標として行った。 今回の結果から合宿中においてはPeak Heightが高く、またPeak Timeも早くなり、活性酸素産生能が活性化する傾向が認められた。しかしながら、合宿後においてはPeak Heightは合宿前の値より若干低値であったことから、更に合宿中の活性酸産生能の活性化の原因を検討する必要があると思われる。 本研究において得られた他の数値については現在検討中であり、今後さらに分析を進め検討を行う予定である。
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