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1996 Fiscal Year Annual Research Report

筋の作用機序からみた「運動としての歩行」

Research Project

Project/Area Number 07680151
Research InstitutionKANSAI MEDICAL UNIVERSITY

Principal Investigator

岡本 勉  関西医科大学, 医学部, 教授 (50077624)

Keywords筋電図 / 歩行運動 / エクササイズウオ-キング
Research Abstract

大股速足のエクササイズウオ-キングと、上体引き上げ等を意識したニューエクササイズウオ-キングについて筋電図記録し、階段歩行やジョギング等と比較した。また、筋力・バランスの衰えた高齢者にとって効果的な歩行運動を筋の作用機序の面から検討した。
1.エクササイズウオ-キングは、前進力の得られる踵押し上げ時、日常歩行では参画しない膝関節伸展筋(内側広筋・大腿直筋)、股関節伸展筋(大殿筋)に集中した放電が認められ、階段上り歩行と極めて類似した筋活動が認められた。また、二関節筋の放電様相から、大腿後部に比し、大腿前部により大きな負荷のかかる歩行様式であることが明らかとなった。
2.上体引き上げ(背すじを伸ばす)等を意識したニューエクササイズウオ-キングは、姿勢が矯正され、歩行速度を上げなくてもジョギングと同様、前進力の得られる踵押し上げ時、エクササイズウオ-キングでは働かなかったハムストリングス等の多くの下肢筋が参画し、かなりの負荷運動になることがわかった。
3.中腰体前傾姿勢の高齢者歩行は、成人歩行に比し特に立脚期の間、下肢筋(腓腹筋、内側広筋、大腿二頭筋、大殿筋)に過剰な持続放電がみられた。この筋放電は椅子からの起立動作の放電様相と類似していることから、かなり筋負担のかかる歩行であることが推測された。しかし、上体を直立させた支持歩行では、抗重力筋である下肢筋の負担が軽減され、成人型歩行に近似する傾向が認められた。このことから、筋力・バランスの衰えた高齢者によっては、杖・手押し車等を用いた上体直立歩行が望ましいと考えられた。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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