1995 Fiscal Year Annual Research Report
運動とダイエットが基礎代謝および骨におよぼす影響に関する臨床的ならびに基礎的研究
Project/Area Number |
07680152
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Saitama Prefectural University. Junior College |
Principal Investigator |
佐藤 雄二 埼玉県立衛生短期大学, 一般教養, 助教授 (10196280)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 五郎 埼玉県立衛生短期大学, 医学部, 助教授 (50117610)
|
Keywords | 女子アスリ-ト / EAT-26 / やせ願望 / ダイエット / 摂食障害 / 無月経 |
Research Abstract |
わが国の女子アスリ-ト(n=1,000)とその対照群としての一般女子学生(n=593)について、自記式アンケートおよび摂食態度調査表(EAT-26)を用いて、やせ願望度、痩身の理由、ダイエットの状況、摂食障害様の摂食態度・行動を示す者の割合、および月経状況について調査した。 アスリ-トはその競技特性から、技術系(n=84)、持久系I(やせが重要と考えられる中長距離走など、n=84)とII(さほど重要と考えられない水泳、ボ-トなど、n=76)、エステティック系(n=120)、球技系(n=447)、およびパワー系(n=189)の6つのカテゴリーに分類された。一般学生、アスリ-ト群の各系を問わず、約4/5の者が減量を希望しており、その程度は絶対値で3.4-4.8kgであった。そしてその理由として、一般学生では「太っているので」、「局部を細く」などであるが、アスリ-ト特に持久系I(79%)、パワー系(52%)、およびエステティック系(34%)では「競技力向上のため」をあげる者が多数認められた。欠食に関しては、持久系のアスリ-トを除き、主として朝食を週4日欠食する者が一般学生、アスリ-トとも約1/4にみられた。また、ダイエット経験者は51-75%にも及んだが、不成功と答えた者が66-79%もみられた。EAT-26によって評価された摂食障害者と同じ摂食態度・行動を示す者の割合は、一般学生では約3%であったが、持久系I(20%)およびエステティック系(12%)では有意に高かった。また種目別では中長距離走(21%)、新体操(17%)、チアリーディング(12%)、ハンドボール(10%)、体操(9%)、および短距離走(9%)で一般学生に比べて有意に高かった。さらに持久系Iとエステティック系では、他の系に比べてより低い肥満度とBMI値を伴いながら、無月経の者の割合が一般学生に対して有意に高かった。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 岡野五郎、他: "日中女子新体操選手の摂食態度・行動と月経状況" 平成7年度北海道体育学会. (1995)
-
[Publications] 岡野五郎、他: "日中女子中長距離ランナーおよび新体操選手の摂食態度・行動と月経状況" 第8回北海道スポーツ医・科学会学術集会. (1996)
-
[Publications] Goroh OKANO,Yuji SATO et. al.: "Prevalence of Disordered Eating Patterns and Menstrual Status in Japanese Female Athletes" Japanese Journal of Physical Fitness and Sports Medicine. 45(4)(in press). (1996)