1997 Fiscal Year Annual Research Report
支援タイプ決定機能を持つプログラミング学習支援システムの研究
Project/Area Number |
07680210
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Research Institution | Ube College |
Principal Investigator |
藤井 美知子 宇部短期大学, 情報計数学科, 教授 (00156829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高本 明美 宇部短期大学, 情報計数学科, 助教授 (10154907)
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Keywords | 教材データベース / 学習支援 / プログラミング教育 / WWW |
Research Abstract |
初心者がプログラミング言語を学習する場合、いくつかの学習方法がある。1つは、与えられた問題に対して机上でプログラムを実際に作成し、実行して誤りがないか確かめながら学習する方法がある。そこでつまずいた学習者に適切なアドバイスを与えることができれば、より学習効果が上がる。第2の方法として問題に対するプログラムが与えられ、プログラムの実行結果を問いながらプログラミングの学習を行う。また、問題に対するプログラムの一部分が書かれていないプログラムを学習者に提示し、プログラムを埋めていき、プログラムを完成させることにより、プログラミングの学習を行う学習もある。その場合も学習者の誤りに応じた支援を行うことにより学習者のプログラミングに対する理解を深めることができる。今年度は、第2の学習方法による学習者への支援システムを作成した。平成7年度に学習者が犯したプログラム作成における誤りより支援を検討した結果と、8年度に教材の検討を行った結果をふまえ、C言語のプログラミング学習教材の問題データベースを構築し、インターネット上で利用できるCAIを作成した。教材の範囲としてはCプログラミングの判断文、繰り返し文とした。教材データベースは教材管理情報と問題情報からなり、個人の学習状況にあわせて支援が行えるように学習者データベースを用意し、学習者履歴などがとれるようにした。学習支援システムの構築は、データベースをMicrosoft Accessで構築し、WebサーバーはWindows NT Server上のInternet Information Serverを利用し、データベースとWebページの連携にはActive Server Pagesを使用した。データベースとWWWを連携させることによりCAIを容易に作成することができ、学習履歴を取ることによって学習者に応じた学習支援が行え個別指導することが可能となった。
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[Publications] 高本明美・藤井美知子他: "コンパイラメッセージによる誤り原因度リストを用いたプログラミング学習の支援" 平成9年度電気・情報関連学会中国支部第48回連合大会. 524-525 (1997)
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[Publications] 高本明美・藤井美知子他: "初心者の誤り要因に基づくプログラミング学習支援とその評価" 教育システム情報学会第65回研究会/CAI研究部会. 57-62 (1998)
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[Publications] 藤井美知子・高本明美他: "Webサイトデータベースを基盤とする学習支援システム" 情報処理学会第56回全国大会. 分冊4. 295-296 (1998)
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[Publications] 高本明美・藤井美知子他: "プログラミング学習支援を目的としたコンパイラメッセージに基づく誤り要因リストの自動生成" 教育システム情報学会誌. Vol.15 No.1(印刷中). (1998)
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[Publications] 藤井美知子・高本明美: "クラスター分析による誤り類似からみたプログラミング学習支援" 日本教科教育学会誌. 第21巻1号(印刷中). (1998)