1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680215
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Cultural History |
Principal Investigator |
新井 一政 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 専門学芸員 (00132910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥野 花代子 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (30132913)
田中 徳久 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 学芸員 (60270691)
勝山 輝夫 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (20214356)
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Keywords | 博物館ボランティア / ボランティア活動活性化 / ボランティア制度 / 生涯学習 |
Research Abstract |
自然科学系の博物館を対象に、ボランティア制度導入に関する現状調査を実施するとともに、来館者、行事への参加者等から博物館ボランティアに対する認識について聞き取り調査を行った。 その結果、すでにボランティアを受け入れている博物館は、調査対象の1割以下であり、何らかの形態で受入れを検討中の館が約半数、その他は、(将来的にも)受入れ不可能あるいは受入れは考えていないという回答が寄られた。 受入れ不可能の理由としては、次に示す2点が大きなウエイトを占めている。(1)控室等の施設・設備に余裕がない。(2)ボランティアに対応するための人的余裕がない。 つまり、少ない人員や予算で施設の維持管理に汲々としている日本の博物館の事情を如実に示していると言えよう。また、受入れ検討中とした館においても、上記の2点は共通した悩みであり、ボランティア制度導入の必要性は十分に理解していても、早急な対応ができないのが現状である。 ついで、博物館ボランティアとして参加する側は、ボランティア即ち身障者や老人の解除や罹災者への救援滑動という認識が多く、「生涯学習におけるボランティア活動では、展示解説や実験・実習の演示等の活動を通して自分自身も向上する」という趣旨を理解している者は、ごくわずかであった。
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