1996 Fiscal Year Annual Research Report
授業設計過程の分析と教員養成向け授業設計訓練システムの開発・評価
Project/Area Number |
07680221
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松田 稔樹 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (60173845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱野 隆 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (00262288)
楠見 孝 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (70195444)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
中川 正宣 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (40155685)
牟田 博光 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70090925)
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Keywords | 教授活動モデル / 授業設計能力 / 教員養成 / 訓練システム / 授業研究 / 意思決定 / 数学教育 / 理科教育 |
Research Abstract |
最終年度として、これまでに試作してきた「指導案作成エディタ」をもとにして、以下のことを行った。 (1).単に、指導案の記述だけでなく、指導案作成前の授業設計に必要となる教材研究の作業をシステム上で行えるようにする。もちろん、この時、教材研究の成果を指導案作成で活用できるようにする。 (2).ユーザがシステム上で行うそれぞれの作業結果を評価し、ユーザの教材知識を修正させたり、指導案をより良いものに改善させるための助言を提供する機能を実現する。このために、昨年度収集した学生の教材研究成果や指導案の特徴を分析し、それ等の作業の評価方法、助言方法を検討する。 (3).以上により実現した授業設計訓練システムを実際に教職課程の授業で利用させ、訓練の効果を分析して、システムの持つ教育効果を評価し、今後の改善の視点を明確にする。 まず、1)について、行動目標の抽出、目標構造図の作成、目標と教科書情報との対応付け、次元分けの作業を行わせることで、教育目標間の上位・下位関係の正しい理解、教育目標とそれを達成するための教材情報との関係についての正しい理解を与えるよう、ユーザの知識の矛盾を抽出し、改善の助言を行う機能を実現した。また、指導案は、{授業状況の予測、教授意図、教授方法、教授内容、結果の予測}の5つ組の系列で記述させることとし、さらに、科学的問題解決の過程と対応づけた授業展開の流れ図と対応付けさせることで、5つ組の構成の仕方、その前後関係、分節内の教授行動のバラエティ、授業展開の適切さなど、さまざまなレベルで評価、助言する機能を実現した。なお、結果の予測には、次元分けの成果である誤り・つまずきの予測を記述できるようにした。実験の結果、助言機能の実現により、ユーザはより良い指導案を作成するようになった。
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[Publications] 松田稔樹: "情報化への対応力を育成する教員養成方法の開発と評価" 科学教育研究. 20. 126-136 (1996)
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[Publications] 松田稔樹: "認知的アプローチからの教授行動モデルの開発と適用(7)" 日本教育工学会第12回大会講演論文集. 117-118 (1996)
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[Publications] 松田稔樹: "授業設計訓練システムの開発と評価" 日本教育工学会研究会報告集. JFT96(印刷中). (1997)
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[Publications] 石井奈津子: "情報教育のための教授スキル研修ゲームの開発" 埼玉大学教育実践研究指導センター紀要. 10(印刷中). (1997)