1997 Fiscal Year Annual Research Report
教師の発達を支える授業リフレクション研究方法の開発
Project/Area Number |
07680226
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Research Institution | Yamanashi University |
Principal Investigator |
澤本 和子 山梨大学, 教育学部, 教授 (50226081)
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Keywords | 教師の成長・発達 / 授業研究 / ふり返り(reflection) / 実践的力量形成 / ビデオデータ / VDR(ビデオディスクレコーダ) |
Research Abstract |
平成7年度には、澤本が開発したこの方法を、多数の教師に実験的に試行してもらうことを課題とした。東京のお茶の水国語教育研究会と山梨の山梨大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究プロジェクトおよび教育方法研究会を通じて、教師と共に授業研究を実施した。東京グループでは、授業リフレクション研究を、自己リフレクション・対話リフレクション・集団リフレクションに分けて、有機的に組み合わせる方法を開発した。山梨では、当センターで導入した授業リフレクション研究を支援する授業研究演習システムを利用する環境設定と、ソフトの開発を実施した。 平成8年度は、東京では研究成果の一部を整理し、書物として出版した。国語科説明文・論説分の授業を対象とする。授業リフレクションの研究としては、初めての小学校から高等学校までの事例研究を含む研究所であると自負している。山梨では、平成7年度に開発した授業研究演習用ソフトを用いて、研究者と現職教員、開発業者の協力により、授業研究演習システムのデータを、同期再生ソフトを用いて2台のVDRを同期させて再生する方法を確立した。 平成9年度は、東京グループでは、この研究のまとめを行った。同時に、山梨ではダブルビデオデッキを利用した同期再生画面を作成し利用する研究方法を開発した。また、スタンドアローン型のWindows95上で動作するソフトを開発した。いずれも、学校や自宅でも簡便に研究するための教師支援システムである。 こうした研究成果は、刊行・出版し、日本教育工学会等で発表して評価を受けた。同時に、甲府市や山梨県を中心とする教育研修プログラムで導入したり、山梨大学公開講座「教育リフレッシュ研修」でも、実用化している。
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[Publications] 澤本和子: "授業実践研究論文の記述のあり方2-授業リフレクション研究事例の考察-" 読書科学. Vol41,No4. 120-126 (1997)
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[Publications] 澤本和子: "授業実践研究の現在-授業研究の視点と授業を記述する方法をめぐって" 山梨大学教育学部研究報告第48号. 第48号. 319-336 (1998)
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[Publications] 澤本和子: "授業実践研究論文の記述のあり方1-先行事例研究成果からの考察" 読書科学. Vol.40、No.4. 127-133 (1996)
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[Publications] 佐藤博・澤本和子: "教師教育のためのself-reflective methodの開発" 教師教育学会研究年報. 第5号. 129-139 (1997)
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[Publications] 澤本和子・野田光子: "学習者の主観化過程に配慮した説明的文章理解指導" 読書科学. Vol.39、No.3. 81-90 (1996)
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[Publications] 澤本和子: "山梨大学公開講座「教剤リフレッシュ研修I」における現職教育プログラム開発" 山梨大学教育学部研究報告. 第47号. 217-225 (1996)
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[Publications] 澤本和子・お茶の水国語教育研究会: "わかる・楽しい説明文授業の創造-授業リフレクション研究のススメ-" 東洋館出版, 200 (1996)
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[Publications] 澤本和子: "学びをひらくレトリック-学習環境としての教師" 金子書房, 198 (1996)