1997 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア環境における先進的教育ソフトウェアに関する研究
Project/Area Number |
07680232
|
Research Institution | KOGAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
米澤 宣義 工学院大学, 工学部, 助教授 (30100390)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 直人 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (20201676)
長嶋 祐二 工学院大学, 工学部, 助教授 (50138137)
|
Keywords | CAI / 英会話学習 / 手話学習 / マルチメディア / 教育工学 / 福祉工学 / コミュニケーション / アニメーション |
Research Abstract |
本研究は,バ-バルならびにノンバーバルコミュニケーションに関するマルチメディア支援型教育システムの研究である. バ-バル部においては,本研究で提案した文脈依存語学学習法に基づいて,英会話教育システムのプロトタイプを作成した.このシステムは外国人の発話の意味を推測し,それに対して質問をすることによって,辻褄の合うストーリーを構成していくゲーム方式のコースウェアを持つ.評価実験の結果,設計目標の達成度はかなり高く,このままでも十分に実用的であるとの評価を得た.このコースウェアの外国人の発話と質問の部分に手話通訳する機能を追加して,手話会話教育システムを構築した.評価実験は時間的余裕がなく被験者5名であったが,今後の開発の指針は得られた.評価は引き続き行なっている.今後,システム機能の一部である学習ナビゲ-タに文脈診断機能を持たせ学習者の学習履歴に基づいて適宜学習を支援する知的機能を追加する予定である. 他に,本研究で構築した日本手話電子化辞書を活用し,アニメーションとの実映像の2種類の映像を用いて調動学習ができる手話学習システムを開発した.この評価は来年度行なう予定である. また,議論もコミュニケーションの一つである.議論では相手に反論されないよう理路整然とした主張をしなければならない.この主張を論理的に組み立てる能力を育成するための論理構築支援システムも開発し評価実験を行なった. 以上の研究成果は平成10年度教育工学研究会で発表する.
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 米澤宣義: "文脈依存語学学習のためのネットワーク型、シナリオの構成について" 電子情報通信学会技術研究報告. 97. 45-50 (1997)
-
[Publications] 米澤宣義: "論理構造の表現法とその評価-因果脈絡ダイアグラム-" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 683-684 (1997)
-
[Publications] 藤原康宏: "ネットワーク型ディベートコラボレーション(1)-設計と開発-" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 315-318 (1997)
-
[Publications] 寺内美奈: "Development of JSL learning system with personal computer." Proceedings & WWDU´97 TOKYO. 83-84 (1997)
-
[Publications] 長嶋祐二: "マルチモーダル画像・通信技術" NHK技術公開シンポジューム:人に優しい放送を目指して. 11-15 (1997)
-
[Publications] 長嶋祐二: "3Dアニメーションによる手話電子化辞書構築に関する研究" 工学院大学総合研究所年報. 3. 15-22 (1997)