1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680243
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Toyama National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
成瀬 喜則 富山商船高等専門学校, 助教授 (00249773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 教授 (20158249)
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Keywords | ネットワーク / 遠隔教育 / コミュニケーション能力 |
Research Abstract |
本研究はネットワークを利用した効果的な学習支援に関する研究である。ネットワークの機能として電子mail,WWWに着目して、情報伝達の即時性や双方向性を有効に活用するための教育プログラムの開発を行った。 研究事項は次の通りである。 1.教育現場で遠隔教育が進んでいくための条件として、カリキュラム上のどの位置づけで遠隔教育を行うべきかを検討する必要がある。本研究では、実際に遂行されているtime table等の情報を交換し、本実践を進めるための基礎的な知見を得た。 2.交流を有機的に進めるための条件や交流内容についての検討を行った。その結果、交流内容にステップを設けること、学習者に交流期限を指定すること、英語への変換についての支援環境を作ってやること、などが明確にされた。 3.ビデオレターや写真、録音テープ等の交換をプログラムの中に取り入れることによって、学習者の表現力を高める環境作りについて研究を行った。 本研究では電子mailの送信、受信としてEudora-Jを利用した。このソフトは、イメージファイル(バイナリー)をmailと一緒に添付して送る機能を持っており、PICTファイルを交換することが容易にできることを確認した。 4.共同学習においては、個々の学習者がどのような形で参加し得たかということを情報として知り、学習者に自己の情報活動をメタ認知させる環境づくりが必要である。 そのような観点から学習者個人による評価方法として、自由記述による自己評価とAHP(Analytic Hierarchy Process)の2つを採り入れ、学習者の自己評価を行った。 また、ネットワークによるコミュニケーションによって表現力がどれくらいついたかを客観的に判断するために電子mailのコンテンツや文字数の変化についても調べた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 成瀬喜則: "教育用ネットワークに関する一考察" 日本教育情報学会年会論文集. 11. 116-117 (1995)
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[Publications] 成瀬喜則・山西潤一: "ネットワーク活用による意志決定と異文化理解" 日本教育工学会大会論文集. 11. 325-326 (1995)
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[Publications] D.Farrell・成瀬喜則: "Educational On-line Project between N.I and Japan" MagAGENE. 11. 47-50 (1995)
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[Publications] 成瀬喜則: "外国の教科書との比較から見た高専数学" 論文集「高専教育」. 19. 55-59 (1996)