1995 Fiscal Year Annual Research Report
2要因(発話速度・発話単位)配置計画法による英語教材のリスナビリティ公式の研究
Project/Area Number |
07680251
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
富田 かおる 山形大学, 教養部, 助教授 (00227620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 達也 山形大学, 教養部, 助教授 (10217771)
中山 和男 山形大学, 教養部, 助教授 (10180431)
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Keywords | 発話速度 / 発話単位 / リスナビリティ公式 |
Research Abstract |
本研究では、リスナビリティ値に影響を与える要因のうち、数値化が可能な音声特徴である2要因、発話速度、発話単位に焦点をしぼり、音声分析、言語実験を通して、リスナビリティ公式を導く目的で研究をすすめている。平成7年度の研究では、発話単位に関し、主に以下の研究を行った。1.発話単位について音響音声学的データを収集した。2.英語の連続音声におけるgapをコンピュータにより測定し、発話単位のデータを得た。3.得られた発話単位のデータについて音韻論的な考察を行い、音韻論でいう“phonological phrase“との相違を考察した。さらに、発話速度を測定し、現在までのデータ分析結果を基にした、2要因の関係を表す予測式をたてた。また、リスナビリティ公式は、あらゆるスタイルの素材に適用できることが必要であり、2要因の関係についてスタイルの違いによる影響を受けないことが前提となっている。素材のスタイルに関する、現在までのデータ分析結果を基にした知見として次の2点があげられる。1.発話速度の変化や発話単位の大きさの分布については、スタイルによる違いが観察される。2.各要因の関係については、現在までの音声分析結果ではスタイルによる違いは観察されていない。なお、今後の音声分析結果をもとに、スタイルの違いを考慮に入れる必要性、2要因の関係を表す予測式の数値の変更の可能性は考えられ、また予測式の信頼性の評価を重ねて行う必要がある。
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