1997 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用した第2言語習得のための教材コーパスの開発に関する研究
Project/Area Number |
07680253
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
久保田 章 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 講師 (30205132)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大武 博 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20149925)
|
Keywords | 学習者 / ストラテジー / 電子辞書 / 教材 |
Research Abstract |
平成7年度からの言語テキスト自体の分析に加え、平成8年度からは、学習者言語から見た「学習者の特性」についても併せて検討してきた。本年度は更に、「学習者とテキストとの相互作用」、すなわち「学習者が教材をどのように利用するか」という問題を取り上げ、学習者の電子辞書利用のストラテジーを観察して、教材コーパスにおける学習支援情報としての電子辞書のあり方に関して研究を行った。 その結果、暫定的にではあるが、電子辞書の特性や電子辞書と学習者の語彙力、学習スタイルなどとの関係が明らかになった。この成果は、第3回「外国語教育とテクノロジー」研究大会(ヴィクトリア大学,1997年)において発表した。 ただし、プログラムの関係で調査に使用できるコンピュータの数が非常に限られていたため、本年度の研究は被験者の数が少なく、事例研究の域を出なかった。これまでに明らかになった個々の問題点について、学習者のストラテジーなどの観点から研究を洗練する必要がある。 一方第二言語習得研究の最近の傾向として、語彙力の重要性が再認識されている。このことと関連して、読解用教材コーパス開発研究においても、いかにして学習者の語彙力を養成すればよいかという点が明確に認識されてきた。 今後以上の2点についていっそうの研究を行い、より充実した教材コーパスのあり方を検討していく予定である。
|
Research Products
(1 results)