1996 Fiscal Year Annual Research Report
西日本の中学校校歌にうたわれている風土とその教育的機能
Project/Area Number |
07680296
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Junior College of Toyota |
Principal Investigator |
朝倉 隆太郎 豊田短期大学, 日本文化学科, 教授 (50007910)
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Keywords | 校歌 / 地理的環境 / 歴史的背景 / 教育目標 |
Research Abstract |
西日本2府20県の全中学校に「校歌に関する調査票」を郵送し、各県とも約70%の回答を得た。平成8年度には、中国・四国地方各県の調査を整理して、歌詞に含まれている環境要素(山地、河川、平野、海洋、気候、動植物、産業・交通、歴史的背景)を取り出し、報告書『中学校校歌研究-中国・四国-』をまとめた(別冊)。その内容は「中国・四国各県の校歌に歌われている風土と歴史」である。 まず、環境要素別校歌数をみると、一般に、山地が最も多く取上げられ、河川がそれに次ぐが、環境要素別校歌数の総回答数に対する割合には、各県の自然環境・歴史的背景の相違が反映している。 山地では鳥取県の大山、徳島県の剣山、愛媛県の石鎚山などが多くの校歌に取り上げられており、校歌にうたわれている山地は山岳信仰との関係が深い。河川では江川・吉井川・高梁川・吉野川などが多くの校歌に取り上げられている。それぞれの自然環境には、各校の教育目標が託されている。 校歌詩に取り上げられている歴史的事象から、各県の歴史を知ることができる。歴史を顧みて、郷土への誇り、先人への尊敬、新しい歴史をつくるための勉学の努力などの教育目標が、校歌にはうたいこまれている。 平成9年度には、近畿地方の校歌について考察し、報告書を作成する所存である。
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Research Products
(1 results)