1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680335
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
東海林 健二 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (70143188)
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Keywords | 3次元物体 / ラン / pxy表 / pxyz表 / 斜交軸変換 / 転置 / アフィン変換 |
Research Abstract |
本年度は,3次元物体(3次元2値画像)をラン形式で表す一つの方法を提案し、その上で行なう基本操作のアルゴリズムを開発した。以下にその詳細を示す。 (1)3次元物体のラン形式での表現方法の1つとして、pxyz表と呼ぶ表現方法を提案した。この表現方法は、2値画像表現方法であるpxy表を3次元へ拡張したもので、3次元物体をz方向のランの集まりと考え、黒ランと白ランの始点座標をx-y-z座標の辞書式順序で並べた単純な線形リストである。 (3)pxyz表上でブール演算(論理和・積・差・排他的論理和・反転)、並行移動をランの本数に比例する時間で行うアルゴリズムを提案した。これは、2次元のpxy表でのプール演算方法の3次元への拡張である。 (3)pxyz表上で斜交軸変換およびx-y-z軸の入れ替え(転置)をランの本数に比例する時間で行うアルゴリズムを提案した。斜交軸変換とは、x,y座標は変化せずに、z座標だけが変化する線形幾何学変換である。転置とは、x-y-zをz-x-yのように座標軸を入れ換える変換である。 (4)回転・拡大縮小を含むアフィン変換が、斜交軸変換と転置の組合せに分解できることを示した。そして、3次元物体の回転・拡大縮小を含むアフィン変換が、pxy表の上でランの本数に比例する時間で行えることを人体頭部形状データを用いた実験により確認した。 (5)3次元pxyz表におけるモルフォロジー演算の基礎となる2次元pxy表でのモルフォロジー演算アルゴリズムを提案した。
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Research Products
(2 results)