1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680391
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
関口 芳廣 山梨大学, 工学部, 教授 (70020493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 良弥 山梨大学, 工学部, 助手 (20206551)
有泉 均 山梨大学, 工学部, 講師 (80020436)
唐澤 博 山梨大学, 工学部, 助教授 (90177618)
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Keywords | 超分節的特徴 / 音声対話システム / 韻律情報 / 文脈情報 / 指示詞の処理 / 感情音声 / 応答音声 / 基本周波数 |
Research Abstract |
本年度は音声の超分節的特徴である,基本周波数の変化,振幅の変化,音声の継続時間の変化及び意味や文脈等の言語情報を音声対話システムで利用し,より使いやすい対話システムを構築する方法を検討した。その結果,現在構築中の3種類の音声対話システム(窓口案内,自由会話,機械への命令)の性能を向上できている。具体的な研究成果は下記の様なものである。 1.超分節的特徴の利用により,発話中の単語間の係り受けの関係がより明確に抽出できるようになり,発話の理解が正確になった。 2.発話中にある代名詞の内,先行詞が明確なものについては,文脈情報等の利用により,指示詞の内容を理解できる様になった。そのため,人間と機械の対話で代名詞の使用が可能になり,より円滑な対話ができる様になった。 3.対話中の話題を抽出して,発話内容の理解を助ける手法については,現在研究を継続中であるが,ラジオのニュース中の話題の分類等はかなり正確にできるようになってきた。 4.超分節的特徴である,基本周波数,振幅の変化,継続時間の制御によって,「怒り,悲しみ」等の感情を含んだ応答音声の生成が可能になった。 5.超分節的特徴と言語情報の特徴(倒置表現,代用詞使用等)を利用することにより,強調表現を含んだ応答文を生成できる様になった。 6.重文,複文内の照応表現を処理できる手法を考案したので,より柔軟な応答音声を生成できる様になった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.SUZUKI,Y.SEKIGUCHI他: "Discourse Segmentation for Radio News" Pro.of ASA and ASJ Third Joint Meeeting,. 1009-1014 (1996)
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[Publications] 清水修,関口芳廣: "発話内容の登録が容易な不特定話者連続音声認識システム" 電気学会東京支部沼津山梨支所第3回研究発表会論文集,. 18-21 (1996)
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[Publications] 鈴木良弥,関口芳廣他: "ニュース文を対象とした話題の認識" 日本音響学会,講演論文集,1-3-14. 27-28 (1996)
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[Publications] 鈴木司,有泉均: "感情表現の分析と合成規則" 電子情報通信学会技報 SP96-131. 31-38 (1997)
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[Publications] S.Suharnan,H.Karasawa: "A Machine Translatoin Approach from Japanese to Tamil," Proc.of IEA/AIE-96. 793-793 (1996)
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[Publications] 大石一昭,唐澤博: "日本語の複文・重文における照応表現の生成," 情報処理学会第54回全国大会講演論文集,6B-04,. 43-44 (1997)