1996 Fiscal Year Annual Research Report
顔の3次元形状解析とその表情変化動画像生成への応用
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07680399
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
横矢 直和 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10252834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 喜章 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学センター, 助手 (10263435)
岩佐 英彦 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50263447)
竹村 治雄 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60263430)
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Keywords | 顔画像処理 / 表情解析 / 表情合成 / 3次元計測 / 全周計測距離画像 / 3次元形状解析 / イメージワ-ピング / 表情アニメーション |
Research Abstract |
本年度は、以下の3つの項目について研究を行った。 1.3次元形状解析手法の評価・改良 前年度に開発した顔3次元形状の解析と表情変化に伴う形状変形抽出法の個人依存性と計測時の位置・姿勢の変化に対するロバスト性について調べ、特徴点を表現する顔面内基準ベクトルの変更を行ない、表情定量化手法を改良した。また、距離画像に基づく顔識別法について、顔3次元形状データベースを用いた識別実験を行ない、計測時の頭の位置・姿勢および表情の違いによる識別率を評価した。 2.距離画像に付する画像変形手法の開発 動径的基底関数に基づく距離画像に対する不連続部の保存が可能な3次元ワ-ピング法を開発し、無表情距離画像から表情画像を自動生成する手法を確立した。生成画像を用いた表情識別の主観評価実験により、ある程度自然な表情が生成できていることを確認した。 3.表情表出動画像の生成 上記3の画像変形における表情強度を連続的に変化させることによって、表情表出アニメーションを実現し、実際に基本6表情表出アニメーションを作成した。また、研究の新たな展開に向けて、筋肉モデルに基づく動作生成について基礎的な検討を行ない、筋-骨格モデルの動力学シミュレーションによるアニメーション手法を開発した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 櫻井 保志: "距離画像を用いた顔方向と表情によらない顔認識" 画像の認識・理解シンポジウム(MIRU'96)論文集. 1. 181-186 (1996)
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[Publications] Ryuji Funayama: "Facial component extraction by cooperative active nets with global constraints" Proc.13th Int.on Pattern Recognition. 2. 300-304 (1996)
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[Publications] Yumiko Tatsuno: "Analysis and synthesis of six primary facial expressions using range images" Proc.13th Int.Conf.on Pattern Recognition. 3. 489-493 (1996)
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[Publications] 辰野 由美子: "全周計測距離データを用いた顔基本6表情の解析と合成" テレビジョン学会誌. 50・10. 1474-1481 (1996)
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[Publications] 宮部 素明: "筋肉モデルを用いた動力学的計算に基づく腕動作アニメーションの作成" 電子情報通信学会技術研究報告(信学技報). 97. (1997)