1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680419
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山本 強 北海道大学, 大型計算機センター, 教授 (80158287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 由直 北海道大学, 工学部, 教授 (90001180)
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Keywords | 立体写真 / オプティカルフロー / 視差画像 / コンピュータグラフィクス / パターン認識 / ボクセルモデル / テクスチャマッピング / 3次元再構成 |
Research Abstract |
臨場感のある映像表現として両眼視差を用いた両眼視ステレオ表示法がある。この原理にもとずく表示装置の開発が活発に行われているが、それに供給するソフトウェアは3次元用に新たに作成する必要があった。両眼視差を用いる立体表示では、シーンの完全な3次元構造を正確に再構築する必要はなく、僅かに異なる視点から撮影された画像を作成すれば良いので、3次元構造認識と比べて処理が簡略化できる。本研究では通常のカメラを用いて撮影された連続映像フレームの情報から視差情報を推定する方法の開発を目的としている。 本研究では、二つの異なるアプローチを用いて連続フレーム映像から3次元映像の合成を試みた。一つは、連続フレームを用いてオプチカルフローを求め、それから奥行きを推定して視差画像を合成する方法である。オプチカルフローは画像の時系列から特徴点のスクリーン上での移動量を推定する計算処理である。静止している物体空間をカメラが並行移動して撮影したとき、オプチカルフローの大きさは視点からの距離に反比例することになり、それによって画素に対して奥行きを付加することが可能となることを示し、実験システムを作製してから明らかにした。 もう一つは視点移動によって撮影された連続フレーム映像から、撮像空間のテクスチャ付ボリュームモデルを合成し、3次元モデルとするものである。この方法は単に3次元ディスプレイのための奥行き感付加ではなく、完全な3次元モデルを構築するための方法としても使えるものである。この方法では対象となる撮像空間は静止していることが条件になるが、手持ち撮影の映像から3次元モデルを復元する方法として有効であることを示すことができた。
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[Publications] 佐藤 剛: "複数撮影画像からの3次元モデルの再構築とテクスチャマッピング技法" 情報処理学会平成7年後期全国大会講演論文集. 51・2. 327-328 (1995)
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[Publications] 浜田康宏: "連続ビデオからの2.5次元的再構成" 1996年電子情報通信学会総合大会講演論文集. D. 614- (1996)
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[Publications] 財満久義: "連続カラー画像を用いた双方向投影による物体形状と色の推定" 情報処理学会グラフィクスとCAD研究会研究報告. CAD-82. 1-8 (1996)
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[Publications] 浜田康宏: "連続ビデオからの2.5次元的再構成" 平成8年電気関係学会北海道支部連合大会講演論文集. 170- (1996)