1997 Fiscal Year Annual Research Report
B-ISDN環境におけるマルチメディア電子会議に分散環境が及ぼす影響
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07680433
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宗森 純 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (70219864)
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Keywords | グループウェア / 電子会議 / 発想支援 / KJ法 / インターネット / マルチメディア通信 / チャット / ハイパーカード |
Research Abstract |
発想支援グループウェア群元(Groupware for a new idea generation support system)とマルチメディアコミュニケーションツールNetGear(鹿児島大学で開発)とを用いて平成8年からインターネット経由で分散協調型KJ法を大阪大学と鹿児島大学間で行っているが,まとめ文章の文字数が紙面上で行うよりも増加した実験があった.一般に計算機を用いて行われるKJ法は紙面上で行った結果と比較して紙面上のその値を上回ることが少ない.つまり,紙面上で実施するより,よい結果が出た可能性が生じた.そこで,文章の文字数と言った定量的な評価ではなく,文章の内容,つまり発想の善し悪しを評価する必要が生じた.そのため,評価を文章の内容と構造とから行うためにAHP(階層的意思決定法,Analytic Hierarchy Process)をもとにした文章評価法とペトリネットグラフによる構造の記述法を開発した.その結果,文章の文字数が増加したことは,より多くのアイディアが文章に含まれていることがわかったが,AHPをもとにした手法による文章の評価を行ったところ紙面上の結果と有意差は生じていないことがわかった.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 由井薗 隆也: "学生実験用発想支援グループウェアの実施に及ぼす画像と音声によるマルチメディアコミュニケーションの影響" 電子情報通信学会論文誌. J80-DII-4. 884-891 (1997)
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[Publications] 杉浦茂樹: "分散協調型KJ法における直観的な分類作業に個々人の知識量が及ぼす影響の評価法IPL法の提案と適用" 情報処理学会論文誌. 39・2. 438-446 (1998)
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[Publications] 宗森純: "遠隔ゼミナール支援システムのインターネットを介した適用と評価" 情報処理学会論文誌. 39・2. 447-457 (1998)
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[Publications] 由井薗 隆也: "発想支援グループウェアを用いた分散協調型KJ法における作業過程の事例表示と実験結果の関係に関する一検討" 情報処理学会論文誌. 39・2. 424-437 (1998)
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[Publications] 八木下和代: "内容と構造を対象としたKJ法B型文章評価方法の提案と適用" 情報処理学会論文誌. (採録予定).
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[Publications] Jun Munemori(Yutaka Matsushita ed.): "Designing Communication and Collaboration Surport Systems" Gordon and Breach,Science.Publishers,Inc.(印刷中), (1998)