1995 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディアネットワークにおけるフォールトトレランスに関する研究
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07680450
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
岩崎 一彦 東京都立大学, 工学部, 教授 (40232649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 明浩 千葉大学, 総合情報処理センター, 講師 (60164779)
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Keywords | マルチメディアネットワーク / フォールトトレランス技術 / セキュリティ技術 / 物理層 / 落雷 / データリンク層 / ネットワーク層 / 障害事例 |
Research Abstract |
本研究の目的はは,マルチメディアネットワークにおける障害発生のメカニズムを解析するとともに,障害予防手法,あるいは万一障害が生じてもその影響が局所的に留まるようなフォールトトレランス技術,更には障害時においても機密の保護が保証されるようなセキュリティ技術を研究開発することである. まず、キャンパスネットワークにおいて発生した障害の事例調査をおこない,約40件の事例を収集した.OS17階層を参考として,詳細な分類を障害の分類をおこなっている.物理層の障害として,落雷(2件),コネクタの不良等の事例が報告された.データリンク層の障害として,古いコンピュータをネットワーク接続したことによるMACアドレス障害,パーソナルコンピュータの増設基板による障害,SQE信号設定ミスによる障害等が報告された.ネットワーク層の障害として,科学引っ越しによるネットマスク設定ミスによる障害,フロッピ-ディスクの使い回しによる障害,学外との経路情報の取り扱いミスによる障害,プライベートIPアドレス漏洩による障害等が報告された.セキュリティに関するものとして,パスワードファイル盗難,ル-ディング情報設定ミスによるメールの誤配送,ネ-ムサーバ設定ミスによるアクセス障害等が報告された.これらの障害を,以下の観点からも分類している.すなわち,物理的障害/人為的障害,影響の範囲(キャンパス全体/部局/研究室),影響の程度(全く使えない,使えるが性能が出ない/間欠的に発生.気がつかない程度)等である.これらの障害に対する対策は現在のところ十分には検討している段階とは言えない.来年度の研究課題として取り組みたい.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 戸田洋三: "千葉大学計算機ネットワークにおける障害-セキュリティ" 電子情報通信学会技術研究報告. FTS95-68. 41-46 (1995)
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[Publications] 戸田洋三: "千葉大学計算機ネットワークにおける障害-ネットワーク層" 電子情報通信学会技術研究報告. (掲載予定). (1996)
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[Publications] 戸田洋三: "千葉大学計算機ネットワークにおける障害-落雷" 電子情報通信学会総合大会. (掲載予定). (1996)