1996 Fiscal Year Annual Research Report
GISを用いた人工的地形改変地の地震に対する土地条件評価に関する研究
Project/Area Number |
07680479
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
村山 良之 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10210072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 潤 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90217521)
松本 秀明 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30173909)
菅野 高弘 運輸省港湾技術研究所, 構造振動研究室, 研究室長 (10187635)
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Keywords | GIS / 人工的地形改変 / 土地条件 / 地震災害 |
Research Abstract |
1. (1)前年度入力された、1993釧路沖地震の被害、新旧地形データから対象を絞り込んだ上で、以下のような解析を行った。(2)土地条件指標をいくつか作成検討し、以下の4指標に絞り込んだ。a:切土盛土境界線からの距離。b:盛土の深さ。c : 1956時点(盛土下の原地形)の傾斜。d:崖指標(凸部指標)。(3)これらを説明変数として、家屋被害程度を判別すべく、判別分析と数量化II類による解析を行った。(4)様々な試行の結果、一部損壊およびその他を無被害から分離しにくいこと、これらと全壊および半壊はかなり明瞭に判別できること、全壊と半壊の判別はこれほどは明瞭ではないことなどが判った。(5)解析結果のうち、2区分(全壊+半壊/一部損壊+その他+無被害)についての判別分析では、盛土が厚いほど、盛土下の原地形の傾斜が大きいほど、境界部に近いほど、凸部であるほど、被害が大きく、またb, c, a, dの順で被害程度に対する影響が強いことが、明らかになった。 2.釧路の沖積低地については、2万分の1空中写真判読による地形分類を行い、地震被害との関係を調査した。その結果、とくに鳥取北3, 4, 5丁目および昭和町3, 4丁目において、河川の旧流路と住宅被害との関わりが明瞭に認められた。 3.(港湾地区については対象を釧路から神戸に変更し)1995兵庫県南部地震による海岸保全施設、港湾施設、桟橋の被害について検討した。従来無視されてきた沖積層中の砂、砂礫層の存在を考慮した上で当該層の液状化を考慮すると、現実の被災状況を再現することができた。砂礫層をもたらした旧河川の位置情報を含む古地図、古い地形図情報を、今後のGIS情報に取り込む必要性が示唆された。
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