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1995 Fiscal Year Annual Research Report

沖縄本島における歴史的海岸災害の実態調査

Research Project

Project/Area Number 07680494
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

津嘉山 正光  琉球大学, 工学部, 教授 (50044996)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 仲座 栄三  琉球大学, 工学部, 助教授 (90180265)
Keywordsチリ津波災害 / 海岸災害 / Green効果 / 台風災害
Research Abstract

本年度は本研究の初年度であるので、最初の作業として文献調査を進めるとともに、研究計画に従って沖縄本島北部および中部地域を対象として、チリ津波被害およびその他のこれまでの海岸災害に関する調査を実施した。具体的な内容は以下の通りである。
まず琉球大学附属図書館および沖縄県立図書館において、過去の新聞および文献を調査し、チリ津波災害とそのほか台風などによってこれまでに発生した海岸災害の資料を収集した。次に本島中部(一部)の市町村役場において、海岸担当職員から過去の海岸災害に関する情報を聴取するとともに関係資料を収集した。その後インフォーマントに対する聞き取り調査を実施し、その情報を基に災害痕跡の実地調査と被害地域の地形・地理調査を実施した。災害時の外力の大きさを検討するために、台風災害については対象台風を想定して数値計算により波浪諸元を推算した。
調査結果からわかったことは、チリ津波災害に関しては断片的な資料は存在するが、沖縄本島全体にわたる調査報告書等は、これまでの調査範囲においてはないようだということである。ただ、中部地区の与那城・勝連地域の郷土誌にチリ津波襲来時の状況についてかなり詳しい記述があり、当時その地域に住んでいた人が津波の第一波、第二波襲来時の様子を撮影した写真の存在がわかったので、これらの関係者を手がかりに更に調査を進める予定である。北部地区におけるチリ津波の被害は、屋我地橋の落橋がよく知られているが、これは海底地形に起因GREEN効果と推察される。これについては数値計算によって検討したい。なお、沖縄本島東海岸の平良湾沿岸においてもチリ津波による災害のあったことが判明したので今後更に調査を継続する予定である。
なお、本研究の研究成果については、琉球大学工学部紀要及び土木学会海岸工学論文集に投稿し公表の予定である。

URL: 

Published: 1997-02-25   Modified: 2016-04-21  

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