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1996 Fiscal Year Annual Research Report

重核における(n,γn′)反応に関する実験的検討

Research Project

Project/Area Number 07680522
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

馬場 護  東北大学, 工学部, 助教授 (20005466)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松山 成男  東北大学, 工学部, 助手 (70219525)
Keywords中性子反応 / (n,γn′)反応 / TOF法 / 低バックグラウンド / 信号対雑音比
Research Abstract

本年度は引き続きTOF法による(n,γn′)中性子の検出実験を進めるとともに、(n,γn′)反応断面積を計算できるプログラムを入手しその整備を行った。
(1) (n,γn′)反応による数100keV以下の低エネルギー中性子を低バックグラウンドで測定するための計測系を整備した。2″径x2″厚NE213について、TOF-波高-波形の3次元リストデータを収集して動的バイアス処理を行うことで20keV程度の中性子までが測定可能となった。
2. Ti-TターゲットのT (p, n)中性子源を用いたTOF実験において、(n,γn′)中性子と重なる領域にターゲットからのバックグラウンド中性子が存在することが分かった。バッキングに拡散したトリチウム及びバッキングの銅と入射陽子の反応によると考えられ、通常の中性子実験では問題にならない量である。バッキングをPtに、中性子源を^7Li (p, n)反応に変更して、新たな測定を行った。
3. ^7Li (p, n)中性子源による1. 1 MeV中性子を用い、Bi, C, Alサンプルについて測定を行った。Biと(n,γn′)が殆ど起こらないはずのC, Alサンプルとの間に有意な差はまだ観測されていない。信号対雑音比の点では数100μb/(srMeV)以下の断面積まで測定可能となっているので、残る問題は中性子源のテイル成分と統計誤差である。
4. (n,γn′)断面積を予測できる計算コードを入手し計算を進めた。モデルパラメータをさらに吟味する必要があるが、実験結果との比較を行う準備ができた。
全体として、(n,γn′)反応の中性子を確認するのは至っていないが、必要な計測系を整備し測定上の問題もほぼ解決できたので、統計誤差を減少させる計画である。本研究で整備した計測系とその手法は他の実験にも有効である。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2014-05-20  

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