1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680558
|
Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
与座 範政 九州大学, 理学部, 助教授 (80037192)
|
Keywords | ポリリン酸 / ピロリン酸 / ホスファターゼ / FIA / HPLC / NMR / モノフルオロリン酸 / 環境水 |
Research Abstract |
1.リン化合物の分解速度を追跡するために、フローインジェクション分析法による迅速な選択的分析法(1時間に約100サンプル)を開発した。反応コイル中でのポリリン酸塩やモノフルオロリン酸塩の加水分解反応と呈色反応を同時に進行させるために、高温高圧リアクターを設計した。 2.環境水に溶解したリン化合物とその分解生成物を同時分析するために、フローインジェクションシステムを検出系とする高速液体クロマトグラフィーを設計した。分離カラム(イオン交換)や溶離液の適合性を検討し、重合度や酸化数の異なる種々のリン化合物の分析法の最適化をはかった。 3.酵素反応を追跡できるように、P-31NMRの測定条件の最適化をはかった。 4.河川水、海水、井戸水、市水、精製水について、リン化合物を溶解して分解速度を追跡し、分解反応の特性を調べて反応機構を推定した。 5.環境水中に存在して、リン化合物を分解する可能性のある活性物質のスクリーニングを行なった。金属イオンやアミン類の他に生物起源の触媒(遊離酵素や微生物)についても検討した。 6。博多湾の海水を対象として、ピロリン酸をセンサー分子としてフェイトアナリシスによる解析をした。強い活性を示す酵素類似機能物質の存在を確認した。
|
Research Products
(1 results)