1996 Fiscal Year Annual Research Report
青森県における環境放射能動態解析の質的向上のための試料処理法の研究
Project/Area Number |
07680563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hachinohe Institute of Technology |
Principal Investigator |
村中 健 八戸工業大学, 工学部, 助教授 (40005476)
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Keywords | 炭素14 / トリチウム / 環境水試料 / 青森県 / ベンゼン合成 / 電解濃縮 / 液体シンチレーション計数法 |
Research Abstract |
1)_<14>C測定における試料処理法 リチウムと炭酸ガスの反応によるアセチレン化リチウムの生成について、反応管の温度を調節することによって、生成収率が80%程度まで向上することを確認した。さらに、炭化試料とリチウムの直接反応によってアセチレン化リチウムを生成する方法を試みた。この方法によるアセチレン化リチウムの生成収率は、現在、約50%であるが、化学処理工程において炭化試料の燃焼、炭酸塩の生成が省略されるため、従来の方法よりも総合収率は向上し、作業日数も短縮される。 2)トリチウム電解濃縮法 試作した電解濃縮器を用いて、電解電流5Aで濃縮実験をおこない、体積減容倍率10倍のとき、トリチウム回収率が80%を越えることを確認した。さらに、電極面積を増やし、発生ガスを分離して放出できる濃縮器を試作し、電解電流10Aでの濃縮が可能となった。ただし、投入電力の増加によって試料水温が上昇するので、水槽内の熱媒体の温度ではなく、試料水温を測定して、これをフィードバックすることにより一定化する方式を試みている。また、今後、負電極材料と回収率の関係、投入電力の軽減、濃縮器の2台同時動作実験を計画している。 3)青森県における環境放射能動態解析 青森県における降水および環境水のトリチウム濃度について、1990〜1993年に調査した結果を八戸工業大学紀要等に発表した。それによると、降水のトリチウム濃度は春季にやや高く、秋季にやや低い傾向を示した。また調査地域の環境水は4つのグループに大別できることが判明した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 村中健: "青森県における環境水のトリチウム濃度測定" 八戸工業大学紀要. 16. 169-175 (1997)
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[Publications] 村中健: "固体高分子電解質膜を用いたトリチウム電解濃縮器" 八戸工業大学紀要. 16. 177-182 (1996)
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[Publications] 本田和也: "_<14>C年代測定におけるLiカ-バイトを経由した試料化学処理" 応用物理学会東北支部第51回学術講演会予稿集. 39-40 (1996)
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[Publications] 本田和也: "_<14>C年代測定試料の化学処理収率の改善" 化学系7学協会連合東北地区大会講演予稿集. 47 (1996)
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[Publications] 村中健: "固体高分子電解質膜を用いた環境水中トリチウムの電解濃縮" 第33回理工学における同位元素研究発表要旨集. 6 (1996)
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[Publications] 村中健: "青森県内で採取した環境水のトリチウム濃度測定" 第5回液体シンチレーション法による低レベル測定の国際コンファレンス要旨集. 13-18 (1996)