1995 Fiscal Year Annual Research Report
環境要因により生じる多様なDNA塩基損傷を除去する酵素の研究
Project/Area Number |
07680578
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田野 恵三 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (00183468)
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Keywords | メチルプリンDNAグリコシラーゼ / 塩基損傷修復 |
Research Abstract |
多様な塩基損傷を修復する酵素であるN-メチルプリングリコシラーゼ遺伝子を欠くショウジョウバエを作ることを最終目的としている。今年度は、この遺伝子のcDNAのクローニングを以下の方法でめざした。 1)種々の生物のMPGの塩基配列比較から保存された領域の合成オリゴを作った。このオリゴをポリメラーゼチエイン反応のプラスマ-としてクローニングを試みた。結果、数種のPCR産物を得、塩基配列を調べた。得られた塩基配列より、これらのフラグメントは、疑似類似物で目的遺伝子ではなかった。 2)ポリメターゼチェイン反応で、クローニングが成功しなかったので、大腸菌で発現できるハエのライブラリーをつくり、この酵素の欠損大腸菌株を相補するクローンを得ることを試みた。現在までに、大腸菌発現プラスミドベクターを用いたライブラリーとλファージ発現ベクターによるライブラリーを作成し、スクリーニングを試みている。
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