• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

金属イオン認識メンブランプレートの合成と目視定量への応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07680615
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKanagawa Institute of Technology

Principal Investigator

斎藤 貴  神奈川工科大学, 工学部, 助教授 (10186942)

Keywords金属イオン / 目視定量 / メンブランプレート / 機能性膜 / 分光分析 / キレート化合物 / センシング / 環境
Research Abstract

1,平成8年度の研究計画は次の3点である。
(1)銅イオンの認識機能性メンブランプレートの試作。
(2)合成したメンブランプレートの銅イオンに対する発色応答性能評価と最適な発色条件の設定。
(3)鉄(III)イオンの高認識機能性ポリマーメンブランプレートによる鉄イオンの目視定量。
2,上記の計画に対して、下記の研究が遂行された。
(1)銅イオン認識メンブランプレートの合成:バソクプロイン-ニトロフェニルオクチルエーテル-PVC系、SABF-フタル酸ジオクチル-PVC系から成る2種のメンブランプレートを試作した。
(2)銅イオン認識メンブランプレートの特性評価:2種類のプレートについて、pH、対イオンの種類と濃度、反応温度、銅イオン濃度依存性、共存イオン等の種々の発色応答性能評価を行った。さらに原子吸光光度法との定量値の相関について検討を加えた。
(3)メンブランプレートによる金属イオンの目視定量:現在検討中である。
3,本年度の研究により、次の知見が得られた。
(1)バソクプロイン系メンブランプレートは、銅イオン試料に緩衝液、対イオン及び還元剤を加え、プレート上に滴下し60℃で加熱蒸発することで、試料部が橙色のスポット状に発色し、視覚的に銅(I)イオンの存在が確認できることがわかった。一方、SABF系では同様に橙色に発色し、銅(II)イオンが確認できた。
(2)錯体の安定性が良好であったバソクプロイン系において、プレート上のスポットの着色強度(吸光度)は、10^<-7>〜10^<-4>Mの広い濃度範囲で比例関係にあり、分光光度計により定量できることが分かった。
(3)環境試料に共存する種々の金属イオンの妨害も無く、選択的に銅イオンを検出できることを見出した。
(4)鉄イオンの目視定量に関しては、現在、原子吸光光度法との定量値の相関について検討中である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi