1997 Fiscal Year Annual Research Report
植物によるムギネ酸類-鉄錯体の特異的認識機構に関する研究
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07680642
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Research Institution | Suntory Institute for Bioorganic Research (SUNBOR) |
Principal Investigator |
野本 享資 (財)サントリー生物有機科学研究所, 部長研究員 (60142080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬 建鋒 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (80260389)
岩下 孝 (財)サントリー生物有機科学研究所, 主任研究員 (00150144)
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Keywords | ムギネ酸類 / 植物鉄輸送体 / キレート化合物 / イネ科植物 |
Research Abstract |
3'(S),3"(S)-N-[3-carboxy-3-(3-carboxy-3-hydroxypropyl)aminopropyl]glycine(1)(2'-Deoxy-distichonic Acid A)と3'(S),3"(R)-N-[3-carboxy-3-(3-carboxy-3-hydroxy-propyl)aminopropyl]glycine(3"-Epi-2'-Deoxy-distichonic Acid A)(2)の合成 1と2はL-α-ハイドロキシ-γ-ブチロラクトン(3)、L-ホモセリンラクトン(4)とグリシン(5)を用いて、順次N-C間で結合させることにより合成できる。 1の合成:グリシン(5)をBoc化、Bzl化し、次にでTFAで処理し、Glycine bennzyl ester TFA塩(6)とした。次に、Boc-L-Asp(OBzl)-OH(7)をt-Buエステル化し、その際脱離したBocを改めてBoc化し、Boc-L-Asp(OBzl)-O-t-Bu(8)とした。8はBzl基を除去し、その後イソブチルクロロギ酸、続いて水素化ホウ素ナトリウムで還元し、Boc-L-Homserine-O-t-Bu(9)とした。続いて9をピリジニウムジクロロメート(PDC)で酸化し、N^α-t-Butoxycarbonyl-L-Aspart-4-al t-butyl ester(10)とした。さらに、Lーリンゴ酸(11)をアセトニド化し、続いてβ-カルボキシル基のみのBzl-エステル化をおこない12とし、12のアセトニド基を除去し、リンゴ酸-β-ベンジルエステル13とする。13をイソブテンでt-Buエステルおよびt-Buエーテル化し、その後脱ベンジル化し、14とした。14は8-9を誘導したときと同様に、14のβ-カルボキシル基を水酸基に変換し、次にPDC酸化し、O-t-Butyl-L-Mal-4-al t-butyl ester(15)とした。6と10とを還元アルキル化で縮合し16とし、16の2級アミノ基は直ちに保護し、その後Boc基を除去すると17が得られる。17と15とを還元アルキル化で縮合し,保護基を順次除去すると、1のTFA塩が得られる。1を脱塩、精製すると、純粋な1が得られた。 2の合成:O-t-Butyl-D-Mal-4-al t-butyl ester(18)の合成はDーリンゴ酸を用いて、L-体のリンゴ酸-β-セミアルデヒド体(9)を調整したときと同様に行なった。得られた18と17を用いて,1と同様に行なうと、純粋な2が得られた。
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