1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680671
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐上 博 東北大学, 反応化学研究所, 助手 (10134058)
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Keywords | ブレニル化蛋白質 / イソプレノイド修飾蛋白質 / イソプレノイド / ゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素 / ファルネシル二リン酸合成酵素 / プレニルトランスフェラーゼ |
Research Abstract |
ウシ大脳から精製したゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素のN末端アミノ酸配列分析の結果、N末端はブロックされていることがわかった。そこで精製酵素をプロテアーゼ(リジルアミノペプチターゼ)で消化し、遊離する部分ペプチドのアミノ酸配列を分析した。最も信頼できる配列として、#4のKHLSKと#14のQETVQの部分アミノ酸配列が同定された。#4ではセンスプライマーとしてAAA (G) CAT (C) CTIT (A) C (G) AA、アンチセンスプライマーとしてT (C) TTIG (C) A (T) IAGA (G) TGT (C) TTを、また#14ではセンスプライマーとしてCAA (G) ACIGTA (G, C, G) TG、アンチセンスプライマーとしてT (C) TGT (C, G, A) ACIGTT (C) TCT (C) TGを合成した。次にウシ大脳を材料にmRNAを調整し、合成したプライマーを用いて、RT-PCR法により増幅されるPCR産物を種々の条件で検討した。しかし、全く増幅される産物が検出できなかった。RT-PCR法でのmRNAの不安定性を解消するために、次に市販のウシ大脳のcDNAを鋳型に用いることにした。その結果#14のセンスプライマーと#4のアンチセンスプライマーとの間で増幅される約700merのDNAバンドをアガロース電気泳動法によって再現的に検出することができた。現在このDNAをpT7blueTベクターにライゲーションし、大腸菌において増幅することを行っている。以上当該年度において設備備品DNAサーマルサイクラ-を駆使できたことにより、ウシ大脳GGPP合成酵素のクローニングへの道が開かれたと思われる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H. Sagami et al.: "A Novel of Protein Modification by Isoprenoid-derived Materials" J. Biol. Chem.270. 14851-14854 (1995)
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[Publications] H. Inoue et al.: "Properties of Farnesol Phosphokinase of Botryococcus braunii" Phytochemistry. 40. 377-381 (1995)
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[Publications] H. Sagami et al.: "Enzymatic Formation of Dehydrodolical and Dolichal, New Products related to Yeast Dolichol Biosynthesis" J. Biol. Chem.(in press). (1996)