1996 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト・DLST遺伝子の発現抑制タンパク質の単離・精製とそのタンパク化学的解析
Project/Area Number |
07680694
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Research Institution | National Institute of Fitness & Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
松田 貞幸 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (40041371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 恭子 鹿児島女子短期大学, 教授 (70094159)
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Keywords | ジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素 / α-ケトグルタル酸脱水素酵素複合体 / 遺伝子発現調節 / プロモーター機能解析 |
Research Abstract |
本研究は、ジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素(DLST)の遺伝子の発現調節機構を解明することが目的である。ジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素はミトコンドリアに存在する。ジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素の遺伝子をヒトより単離し、その全構造を明らかにしたが、この遺伝子の発現調節領域にはTATAボックスは認められず、数ケの連続したGCボックスが存在する。ジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素は典型的なハウスキーピング遺伝子である。現在、TATAボックスを持たず、GCボックスを持つ遺伝子の発現では、GCボックスに結合する転写因子Sp1あるいはその関連因子が主として働く。且つ、それらの遺伝子の発現では、GCボックスを使用せず、他の転写配列を用いる例は知られていない。私どもは、本遺伝子は3ケのGCボックスは所持するが、この部位は全転写活性の10%ほどしか転写には関与しないことを見出だした。CAT活性測定法の結果から、転移開始点より-35から-12にある領域がジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素遺伝子の主たる転写活性部位であることが判明した。現在のところ、この塩基配列に類似のものは報告されていない。更に、第二イントロンの+796から+964の領域には強力な転写抑制部位があることが明らかとなった。-35から-12の転写活性部位と+796から+964の領域の転写抑制部位によってジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素の遺伝子発現は調節されているものと思われた。
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