1995 Fiscal Year Annual Research Report
カルシウムセンサー(S-モヂュリンとS26)の構造とN-末端ミリスチン酸基の役割
Project/Area Number |
07680721
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 祐次 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (20127228)
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Keywords | S-モジュリンファミリー / 視細胞内 / Ca^<2+>イオン / Ca^<2+>濃度センサー / ミリストイル基 / S-モジュリン / S26 / 大量発現系 |
Research Abstract |
S-モジュリンファミリーは、外的刺激によって視細胞内に動員されたCa^<2+>イオンを検知して、その後の細胞応答を調節する、視細胞のCa^<2+>濃度センサーである。これら視細胞カルシウム結合蛋白質はCa^<2+>濃度の増加を自らの構造変化の情報に変換して標的蛋白質に伝達すると考えられる。また、S-モジュリンファミリーのもう一つの特徴であるN末端のミリストイル基はCa^<2+>依存的な視細胞外節円盤膜への結合を担っていることが報告されている。 一般に、生命現象の複雑かつ巧妙な機構を理解するためには、それに関わる生体分子の機能とそれらの相互作用を構造的見知から解明することが必要である。本研究では以上のような観点にたち、S-モジュリンとS26の立体構造を明らかにし、その機能を原子レベルで理解することを目的とし、さらにS-モジュリンとS26の構造機能相関を比較、検討した。その結果、 i) 大腸菌によるS-モジュリンとS26の大量発現系を構築し、さらに精製系を確立した。また、得られたS-モジュリンとS26が天然のものと同一であることを示した。 ii) CD、蛍光測定により、Ca^<2+>、Mg^<2+>といった2価金属イオンのS-モジュリンとS26の構造におよぼす影響についていくつかの知見を得た。 iii) S-モジュリンとS26に安定同位体^<15>N、^<13>Cを導入することに成功し、水溶液における立体構造解析をめざした多次元NMRの適用をおこなった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] R.Katahira et al.: "Solution Structure of A Human Calcitonin Analog Elucidated by NMR and Distance Geometry Calculations." Int.J.Peptide Protein Res.45. 305-311 (1995)
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[Publications] N.Nemoto et al.: "Solution Structure of ω-Conotoxin MVTTC Determined by NMR." Biochem.Biophys.Res.Commun.207. 695-700 (1995)
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[Publications] N.Nemoto et al.: "Solution Structure of Adrenocorticotropic Hormone Fragmenta (1-24)" Peptide Chemistry. 1994. 81-84 (1995)
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[Publications] A.Aumelas et al.: "[Lys-2-Arg-1]-Endothelin-1 Solution Structure by 2D 1H-NMR : Possidle Involvement of Electrostatic Interactions in the Improved Disulfide Bridge Formation and Intthe Decreased Biological Activity." Biochemistry. 34. 4546-4561 (1995)
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[Publications] K.Uegaki et al.: "15N labeling method of peptides using a thioredoxin gene fusion expression system : and application to ACTH-(1-24)" FEBS Letters. 379. 47-50 (1996)