1995 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫症抗原Ku70kDaタンパク質の機能構造と細胞核における役割
Project/Area Number |
07680782
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
矢倉 達夫 関西学院大学, 理学部, 教授 (90142108)
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Keywords | 自己免疫症 / ツメガエル / Ku / アミノ酸配列 |
Research Abstract |
ツメガエルKu70kDa及びKu80kDa相同タンパク質の構造の決定。 ツメガエル卵抽出液より抗体カラムで完全精製したKu70kDa、80kDaタンパク質から得た部分アミノ酸配列情報を基にして、両蛋白質遺伝子の部分配列を得た。ヒトKuタンパク質遺伝子との相同性からこれらの部分DNA配列がツメガエルKu相同タンパク質のものであることを確認した。これらのDNA配列をプローブとして、遺伝子クローニングを行った。Ku70kDa相同タンパク質に関しては、完全長の遺伝子を得ることに成功し、全塩基配列の決定を終えた(論文準備中)。一方Ku80kDa相同タンパク質では、N-末端配列の一部が欠損した遺伝子が得られたので、この欠損した部分を除く配列を決定した。これらのクローンを用いて組み換えタンパク質を作製し、現在抗体を得る実験を行っている。 以上得られたDNA配列情報とすでに報告されているヒトやマウスのDNA配列と比較することによって、極めて保存性の高い配列が発見された(論文準備中)。現在この配列をプローブとしてヒトcDNAライブラリーより、Kuと相同性のあるタンパク質群(Kuタンパク質ファミリー)が存在するのか否かを明らかにする実験を行いつつある。また、酵母のDNA結合タンパク質(HDF)とヒトKu70kDaタンパク質とが有為な相同性を持つことがすでに報告されているが、その相同性はかなり低い。HDFが唯一の相同性タンパク質であるのか、または他により相同性の高いタンパク質が存在するのかを調べる実験を、先のプローブを用いて行いつつある。
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