1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680794
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
末光 隆志 埼玉大学, 理学部, 教授 (40092019)
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Keywords | ウニ / 外腸胚 / 外腸胚形成ペプチド / 原腸形成 / 表皮成長因子 |
Research Abstract |
本研究は、外腸胚形成ペプチドの機能を解明する目的で、外腸胚形成ペプチド結合蛋白の解析を試みたものである。まず、既知の外腸胚形成ペプチド結合蛋白のアミノ酸配列等を利用して、RT-PCR法により外腸胚形成ペプチド結合蛋白cDNA断片を増幅した。このcDNA断片をプローブにして、未受精卵のcDNAライブラリーから外腸胚形成ペプチド結合蛋白遺伝子のスクリーニングを試み、その結果、EBP-α,EBP-βの2種類のクローンを得た。これらのクローンDNAの塩基配列を決定した結果、この2種類のクローンDNAの塩基配列は、よく類似していた(96%ホモロジー)。また、他のウニで同定されている細胞外基質分子のHLC-32やbep4にホモロジーがあり、そのほかにも、細胞接着に関係する興味深い配列が存在した。 EBP-αについてのノーザン解析を行った結果、未受精卵で強く発現し、プリズム期で一過的に発現上昇が見られたものの、発生が進むにつれて発現が低下した。また、ゲノミックサザン解析の結果、EBP-αとEBP-βは異なる遺伝子であることが判明した。 次に、組み替えEBP-α蛋白を大腸菌を用いて発現させた。また、組み替えEBP-α蛋白に対する抗体をウサギで作製した。さらに、この組み替えEBP-α蛋白は、外腸胚形成ペプチドに結合したり、外腸胚形成ペプチドの活性を阻害することを明らかにした。これらの結果から、EBP-α蛋白は外腸胚形成ペプチドの結合蛋白であると結論づけられた。
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