1995 Fiscal Year Annual Research Report
マウス大脳辺縁系のGABAニューロンの共焦点レーザー顕微鏡による定量的解析
Project/Area Number |
07680823
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
秋鹿 祐輔 九州大学, 医学部, 講師 (50021415)
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Keywords | 辺縁系 / 海馬 / 神経細胞 / 定量解析 / 免疫細胞化学 / 共焦点レーザー顕微鏡 / disector |
Research Abstract |
マウスの海馬体の各領域のそれぞれの層において、化学的性質の異なる神経細胞の密度および割合について、stereologyに基ずくdisector法によって定量解析することを目的とした。平成7年度は脳の組織の切り出しからdisector解析までの各段階で、効率良くランダム・サンプリングする方法の確立に努めた。 麻酔したマウスをグルタール・アルデヒドおよびパラフォルム・アルデヒドを含む緩衝液で潅流し、その脳の嗅内野と海馬を含む部位を切り出し、これを回転ステージ上に置き、ランダムな位置から一定角度ずつ回転させて切断することによって、海馬の軸にそって約5個のブロックに分けた。各ブロックから40μmビブラトーム切片を作成、propidium iodide (PI)染色およびCa^<2+>結合蛋白の免疫染色をほどこした。BioRadのMacro Programing Language (MPL)を用いて作成したプログラムにより、共焦点レーザー顕微鏡に付けた自動XYステージにより、系統的にランダムに移動した部位で次々に共焦点連続optical sectionを自動的に取り込み、これを光磁気ディスクに保存した。 以上のようにstereologyに必要なsystematic random samplingの方法を確立することができ、また多数の共焦点画像を自動的に取り込むことが可能になり、これによって効率よくoptical disector解析を行えるようになった。得られた連続optical sectionをマッキントッシュ・パーソナル・コンピューターに取り込み、画像解析ソフトNIH-Imageを用いてdisector解析を進めている。今後は今年度確立した方法によってデータを増やし、解析を進める予定である。
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