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1995 Fiscal Year Annual Research Report

実験的脳虚血におけるインターロイキン-1の機能について

Research Project

Project/Area Number 07680827
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

前田 光代  大阪市立大学, 医学部, 講師 (40122080)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 米田 託成  大阪市立大学, 医学部, 助手 (70271179)
佐藤 真  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (10222019)
Keywordsインターロイキン-1 / 脳虚血
Research Abstract

脳損傷修復過程におけるIL-1の機能と役割を明らかにすることを目的とする。そのために虚血後の海馬CA-1でのミクログリアを含むIL-1の正確な産生分泌細胞の同定、局在及び、その経時的変化を明らかとし、同時に受容体のmRNA発現細胞の同定、局在についても明らかにすることを目指し、実験を遂行中である。IL-1にはα、β2種類のサブユニット、またレセプターにもtype1,2の2種類の存在が知られているが、この4種類共に抗体を用いた免疫反応陽性細胞は海馬CA1のアストロサイト、ミクログリアに認められている。どちらの反応もグリア細胞であり、光顕での観察では神経細胞には認められていない。いずれも虚血再還流後2日目から出現し、7-14日目をピークとし、数的には減少するが、30日でも残存しており、海馬CA1での比較的長いIL-1の影響が示唆される。脳内でのIL-1はこれら2種類のグリア細胞を通じてオートクライン的に作用し、神経細胞の損傷修復に関与している可能性が考えられる。脳内でのIL-1産生細胞は主にミクログリアであるとされているが、今回の観察ではむしろアストロサイトの方が優勢であった。また虚血再還流後、30日でもアストロサイトには多数の陽性細胞が観察されることから、IL-6など他のサイトカインを同時に産生している可能性がある。続いて、in situ hybridization法により組織でのIL-1β及びその受容体mRNAの発現を検討する目的で、ラット、砂ネズミIL-1βのcDNAを作製している。現在、ラットでは400bp、900bp2種類のcDNAを得ておりin situ hybridizationの準備中である。
4種類の抗体を用いた免疫電顕による観察では免疫反応陽性細胞は再還流3-5日後、明らかな浮腫状変化を示していることからIL-1の発現と浮腫液の動態の関連性が示唆される。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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