1995 Fiscal Year Annual Research Report
明暗変化に伴うラット網膜のCREBの遺伝子活性化機構
Project/Area Number |
07680831
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
今城 純子 日本医科大学, 医学部, 講師 (20223323)
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Keywords | 網膜 / CREB / 燐酸化CREB / ウエスタンブロット / 免疫染色 |
Research Abstract |
我々は、c-fos mRNAが明暗の変化によって網膜に発現し、2つの異なった機構で変動していることを初めて明らかにした(Neuron,vol.10,1993)が、c-fosは、たんぱく質合成を調節する役割をもつ転写制御因子である。さらに、このc-fos mRNAをCREB(cAMP response element binding protein)が転写促進をする細胞があること、CREBはソマトスタチンなど多くの蛋白質の転写を調節すること、実際に活性があるのは、燐酸化されたCREBであり、Caイオン流入がCREBの燐酸化に必要らしいということがMontminyら(Nature1989)によって明らかにされている。今年度はCREBが明暗変化でどのような様式で、燐酸化されていくのかを抗燐酸化CREB抗体を用い、免疫染色とウエスタンブロットを行なった。暗期には抗燐酸化CREB抗体を用いた免疫染色によって染色されなかった。また、ウエスタンブロットにおいても検出できなかった。以上より暗期にはCREBは燐酸化されていないことが明かとされた。さらに、明期に変化した後、20秒、1分、5分、のラット網膜を採取して、免疫染色とウエスタンブロットを行なったところ、1分をピークとして燐酸化CREBが検出され、明暗の変化により、つまり光が刺激として、CREBが燐酸化されることが明かとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kazuhiko Yoshida: "Light-Induced CREB Phosphorylation and Gene Expression in Rat Retinal cells" Journal of Neurochemistry. 65. 1499-1504 (1995)
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[Publications] Kazutaka Ohki: "Nitric oxide induces c-fos expression via cyclic AMP respense element binding protein(CREB) phosphorylation in rat retinal pigment epithelium" Brain Research. 695. 140-144 (1995)