1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680878
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Research Institution | SAPPRORO MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
青木 藩 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50001871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里 康光 札幌医科大学, 医学部, 助手
中園 嘉巳 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30180300)
里見 肇 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10045445)
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Keywords | 上部頸髄呼吸性ニューロン / 横隔膜運動ニューロン / Neurobiotin / WGA-HRP / ネコ |
Research Abstract |
昨年度までの研究で,我々は麻酔下のネコを用いた実験により,上部頸髄(C_1-C_2髄節)から微小電極を用いて,呼吸性ニューロン滑動の細胞外および少数の細胞内記録に成功した.本年度は引き続き次の2つの方法,即ちWGA-HRPおよびNeurobiotinにより,上部頸髄呼吸性ニューロンを標識し,それらの細胞の形態学的特徴を明らかにした. 1.小容器に入れたWGA-HRP(5%液)を一側の横隔神経(C5分枝)の切断中枢端から約2時間かけて取り込ませた.2日後に動物を灌流固定し脊髄薄切標本を作製し発色処理した.下部頸髄(C_5-C_6髄節)の横隔膜運動ニューロンの他に,横隔膜運動ニューロンに単シナプス接続をする上部頸髄呼吸性ニューロンが上部頸髄(C_1およびC_2髄節)の灰白質中間外側部に経シナプス性に標識された. それらのニューロンは数本の樹状突起を持つ多極性細胞で,それらの細胞体の大きさは約20-30μmだった.よく標識された細胞では一本の軸索と思われる線維を白質の側索まで伸長していた. 2.Neurobiotin溶液を含むガラス微小電極を用いて上部頸髄呼吸性ニューロンの標識を行った.長時間の安定した細胞内記録は困難であり,通常細胞体に近接(数百μm)し細胞外記録を行った部位から,イオントフォレ-シス(+5μA,パルス幅1s,0.7s間隔,15〜30分)により取り込ませた.通常1〜数個のニューロンが標識された.ニューロンの局在部位は上記の経シナプスに標識された部位と同一であり形態も同様であった.数個の紡錘形細胞も認められた. これらの研究成果から,従来不明であったネコにおける上部頸髄呼吸性ニューロンの形態学的特徴が明らかにされた.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Song.G.,Sato,Y.,Kohama,I.Aoki,M.: "Afferent projections to the Botzinger complex from the upper cervical cord and other respiratory related structures in the brainstem" J.Auton.Nerv.Syst.56. 1-7 (1995)
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[Publications] Fujito,Y & Aoki,M.: "Monosynaptic rubrospinal projections to distal forelimb motoneurons in the cat" Exp.Brain Res.105. 181-190 (1995)
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[Publications] 中園嘉巳・青木 藩: "ラット脳幹脊髄摘出標本における呼吸リズムのランダム変動の解析" 日本生理誌. 57. 485 (1995)
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[Publications] Aoki,M.et al.: "Axonal projections from the pontine pneumotaxic region to the Botzinger complex in cats" Society for Neurosci.Abstracts. 21. 1885 (1995)
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[Publications] Nakazono,Y.& Aoki,M.: "Serotonin-induced phrenic burst rhythm in rib-attached spinal cord preparation of neonatal rat" Neurosci.Res.20(suppl). S175 (1996)
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[Publications] Sato,Y.& Aoki,M.: "Regional differences in the depressant effects of midazolam on excitatory synaptic transmission in the rat hyppocampus" Neurosci.Lett.(印刷中). (1997)