1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680910
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 勇夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (10012030)
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Keywords | 排泄物 / 発酵分解 / 臭気 / 環境汚染 / 実験動物 |
Research Abstract |
毎日排出される実験動物の排泄物を飼育室単位で収集することが可能な施設である利点を生かして、各動物の排泄物を回収し、ダイオキシンの発生の懸念のある焼却方法によらず、撹拌できる容器で加温椎持しながら微生物を利用して発酵分解させ、有機分解物を大地に還元するシステムを構築することを目的とした。実験日程としては初年度、排泄物の収集量が安定している動物種としてまずウサギ・モルモット及び繁殖ラットを行い、次に次年度ではイヌ・ネコ・サル・アヒル等の排泄物にも適用し、同様の処理方法を適用して成果を検討し、最終の3年目には有機物分解装置の有効稼動についての作業工程の確立にも着手する計画を遂行した。冬季ウサキ・モルモットについてほぼ2日に1回の割で排泄物の収集、計量後処理装置に投入、加温下での撹拌と緻生物の好適な発酵条件の設定を模索し、飼育頭数や処理容器の容量(約260 l)の制約で1ク-ル2週間分量の処理で有機分解物を18lポリバケツ10杯(湿重量で約70kg)を学内の用地に散布した。この作業の縦続中に、環境虚度の上昇、発酵分解程度の違い等の要因で衛生害虫の集蔟や臭気の発生による周辺環境の汚染による分解処理装置の設置場所の移転が緊急の検討課題となった。分解過程における除臭装置の追加設置、脱臭効果をもつとされる物質の添加等の対応策の下試行錯誤的な運転を縦流して実施した。発生する主な臭気の成分はアンモニア、硫化水素、メチルメルカプタンと推定され、蓄産業の分野でも家畜が集約的に飼育され、その排泄物の排出量や臭気の程度も経営規模に比例しその対応に大変苦慮している現状が報告されているように、今後この事業には運転規模には無閑係に臭気に対しては個人差もあり、科学的な脱臭気対策が必須になることが明らかとなった。
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